タイポグラフィの参考書

ナカダ [99.7.8_1:07]
はじめまして。いきなり質問。ハーバート・バイヤーが1925年に大文字なしのタイポグラフィ作品を実施したとあったのですが、ヤン・チヒョルトとどちらが早いのでしょうか? 何か知っていたら教えてください。お願いします。


koizumi [99.7.10_22:27]
いきなり、ですね。ぼくの手元の資料ではherbert bayer’s ‘universal’ type=1926でjan tschichold’s single alphabet=1929です。参考にした本は『Gewerbemuseum Basel/Herbert Bayer』と『Herbert Spencer: Pioneers of modern typography』です。



bukko [99.12.19_22:02]
こんばんは。あるフォントの名前を知りたくて聞きそびれていたんですが、エットレ・ソットサス展(見に行きました!)の広告にメインで使用されていたアルファベットです。最近あちこちで見かけるので気になってしょうがありません。図書館でもういっぺん調べてみようとは思うのですが・・・。


koizumi [99.12.20_14:34]
ずいぶん前に(確か新津の)ソットサスのポスター見たような見ないような、記憶にありません。おそらく比較的新しい書体だったような。。。一般的に、書体名をさがす場合は
・Rockledge’s International typefinder
そして、その書体の特徴、時代、書体設計者やデビューのときの使用されかたなどの情報は
・The Encyclopedia of Type Faces
っていうのがひとつの流れです。しかし、最近はやりのプライベート書体やジャンクフォントは出ていません。よかったら、連載5を見てください。



koizumi [2000.2.18_10:16]
タイポグラフィの本の読み方ですが、必要な時に必要なとこを、くりかえし、くりかえし、くりかえし、みること。一気に全訳してもダメ。文学書(全体のストーリーの流れ)が重要ではありませんから、それこそ読破したのに全然体力になっていない人もいる。つまり英語が完璧に訳せてもプラクティカルに自分のものになっていないんです。つまり、マイペースって大事ですよ。というかそれを作ること。それと本屋さんのことは事実ですね。これは今正直すごく重要な問題でしょう。現にモドキが凄い勢い。ライブだった1960年代当時と全く似ている。つまり、うわべだけ。。。グラフィックデザイナーたちは何も学ばなかった。見ていてごらん、きっとそのうちすたれる。ぼくは本質を身につけたい人だけに伝えたい。


もち [2000.2.24_2:32]
私も同じようにスイスのタイポグラフィに触れてきました。朗文堂まで行き、グッリトシステムなどなどをを購入し、がんばって読もうとしたのに断念しました。でも、その本達に出会えたおかげで読めなくても、たくさん何かを身につけられたと思っています。なかなか形には でてこないけれども…。ムナーリに関してですが、「円と正方形」という本はもう手に入れるのは 困難なのでしょうか。私はムナーリの活発な好奇心のようなものにとても魅かれています。


koizumi [2000.2.24_9:36]
本の読み方はひとそれぞれ。がんばりましょう。『円と正方形』いい本ですね。もっているはずなんですが、どっかいっちゃった。最近ムナーリの本たくさん復刻されてるから洋書だったらあるんじゃない?どこいっちゃたのかな?ぼくも真剣にさがしてみよ。



マユカ [2000.3.6_5:08]
はじめまして。WORKSHOPさっそく参加させていただいてます。タイポグラフィーは独学中(まだまだ初心者)なのですが、いまいち勉強のしかたが分かりません。書店で探しても参考になる本は少ないですし…探し方が悪いんでしょうか?それと、私は英語もドイツ語もさっぱりなんですがkoizumiさんが参考図書としてあげられている本の和訳はでているのでしょうか。


koizumi [2000.3.6_9:51]
マユカさん:独学。いいですね。基本的にはこれだと思います。自分にはきびしくいきましょう。さて、タイポグラフィの参考書。何をマスターするかによって、レヴェルによって、違ってきます。マユカさんは初心者ですからわかりやすいものがよいですね。朗文堂から日本語訳で出てますが『欧文組版入門』は知っていなくてはならないことが載っています。しかし、直接ぼくのワークショップのためでしたらちょっと違ってきます。知識は当然なくてはいけませんが、より実践的なものですから、過去に実際出版された良い本そのものが良い参考書です。そういったものをみきわめる目ですね。古本屋に行っていろいろ見てみましょう。


マユカ [2000.3.11_22:18]
ありがとうございます。今度本屋で探してみます。



3 takaki [2000.7.18_7:22]
はじめまして。最近、HPのお仕事を始めてから、とってもタイポグラフィに興味がでてきました。いきなりですけれど、よろしかったら「イイ本」教えてもらえますか?よろしくお願いします。


4 koizumi [2000.7.18_10:23]
前にもいろいろなところに書いたと思いますが、タイポグラフィはいろいろです。したがって、あなたがタイポグラフィの何に興味を持ったかが重要です。つまり、あなたは歌に興味をもちました。何のCDを買ったらよいですかって聞いているのと同じことですよ。おわかりになります?



28 yoshiko [2000.9.18_7:26]
こんにちは。はじめてメールを書きます。今ドイツにすんでいる学生ですが。小泉先生がお勧めする本(デザイン一般)を教えてください。それと、美術館等でもしいいところがあったら教えてください。専門的な話しではなくてすみません。では。


29 koizumi [2000.9.19_18:23]
3のtakakiさんへの返事に近いものがあります。ところでドイツで何を勉強されているのでしょうか?ちょっと話はずれますが、スイスからこっちに帰ってきて、何人かドイツやスイスに留学を希望し、実現した人たちの力もかしましたが、その経験からもわかったことですが、すこしづつでよいですから自分のターゲットは明確にしていったほうが、海外では生き抜いていきやすいと思います。あと、バーゼルの美術館は皆最高です。くわしくは『デザインの現場』で113号かな、特集やります。タイポグラフィを勉強する場合もそのあたりから?



217 n [2002.1.26_2:46]
先日、1925年『elementare typographie』を見ることができました。チヒョルトの論文とあわせて興味深かったのは、当時のタイポグラフィがそのままにある巻末広告でした。時代の節目をリアルに感じる1冊でした。


218 koizumi [2002.1.27_21:17]
『elementare typographie』すばらしいですよね。そう、あの広告も当時はライブだったのでしょう。本当にすばらしい。


221 n [2002.1.31_4:09]
『elementare typographie』は感激でした。喜びをどこかで発散したかったのですが、この本を知っている人が身近にいないので、せつない想いでした。。このサイトが嬉しかったです。



まえたに [99.11.22_17:15]
こいずみ様、チャットの皆様、はじめまして、神奈川県藤沢市にある某大学院でメディアとデザインについて研究中のまえたにと申します。いつもタイポグラフィについて、様々な意見や議論を拝見させていただいています。さて、今日は、タイポグラフィについての質問があり参加します。Jost Hochuli氏著『Designing Books:practice and theory』という本の冒頭に”We are all familiar with the terms symmetrical and asymmetrical typography.”という一文があります。英語はあまり得意ではないのですが、この場合、ひっかかるのは「symmetrical typography」「asymmetrical typography」という単語です。なおの本を読み進めると、さらにこの2つの単語がたくさんでてきます。一応、読了したのですが、この2つの意味がはっきりとわからないため、すっきりしません。こいずみ先生のほうで、お分かりになられれば、ぜひお教え願えませんでしょうか。どうぞよろしくお願いします。それでは。


koizumi [99.11.23_11:11]
まえたにさん、お久しぶりです。というかこのサイト上では初対面か。御指摘のこのことばはアルファベットのタイポグラフィをやっていく上での隠語のような象徴性をおびていますね。簡単に言っちゃえば左右対称かそうでないかですが (実践としては、ぼくのhtypo8と9でやってる)、論理的には最近、朗文堂の片塩さんの若い門下生でTschicholdの研究をされてた人の論文を思い出しますが。はっきりいって深いです。つまり、組み方のルールには留まっていないのでしょう。(しかし、初心者はまずきちんと各々をマスターすることが肝要) ぼくは実践派なんで、あまり正確にここではいえませんが、この”Designing book”の枕詞であり、それらをうまくミックスして実際この本造りをしてますね。それとHochuli特有の上品さもあるし。。。良い本です。他にもかつて彼はいろいろ書いていますが、うちの院ではこのような強力な本を読んでいくような英語力が心配ですので、からだで感じるような実践をさせようと最近始めたところです。きっと、そこからsymmetricalなもの、asymmetricalなものが見えてくると思うのですが。



425 koizumi [2003.12.18_8:07]
そういえば2週間前に、ニューヨークのデザイン学校の老舗クーパーユニオンの先生James CraigのホームページWorld-Wide Schools=世界のタイポグラフィの先生に載りました!現在は20人、Asiaの項に、ぼくは4人目もちろん日本人初です(^^)


[メモ]
“Designing with Type”の著者

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です