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文字展@smt.web 05. ほる文字
安藤末松の彫刻刀

1960 (昭和35) 年ごろ 鉄, 木

安藤末松の彫った木製種字

1960 (昭和35) 年以前 木 (黄楊)

鉛の活字のための木の活字

活字は鉛の合金でできていますが,
活字のもとの型 (種字) をつくる方法のひとつに,
木材を実際の活字の大きさにほる方法があります。

これは, 1872 (明治5年) に開設した
東京築地活版製造所で14歳から種字彫刻師をしていた
安藤末松の手による種字です。

小さな黄楊 (つげ) の木に文字を筆で描き,
それを彫刻刀でひと文字ひと文字
丹念にほっていきます。
この種字から金属メッキの技術などの工程をへて
電胎母型という型をつくり, そこに鉛合金を
流し込んで完成となります。
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