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文字展@smt.web 06. いこむ文字
本木昌造が自ら作成した活字で発行した冊子『新々長崎土産』

1879 (明治12) 年 冊子

明治日本の近代活版のはじまり

日本で本格的に活字の製造から
印刷までを行えるようになったのは,
明治維新後, 長崎で崎陽新塾 (後に新街私塾, 新街活版所と改名)
を開いた本木永久の功績によります。

本木は長崎でオランダ通詞 (通訳) をしていた間に
活版印刷に興味を持ち, 1848 (嘉永1) 年にオランダ船から
鉛合金活字と印刷機を購入し, 活字の研究・開発を進めていきました。
また, 本木の部下であった平野富二は,1872 (明治5) 年に
東京に崎陽新塾出張平野活版製作所 (後の東京築地活版製造所)
を開設し, 金属活字の製造や印刷業を発展的に受け継ぎ,
近代日本の活版印刷界, 産業界において
大きな貢献をしました。

本木永久 (昌造)  
1824 (文政7) - 1875 (明治8) 年
平野富二     
1846 (弘化3) - 1892 (明治25) 年
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