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文字展@smt.web | 14. かな文字 |
稻垣伊之助編『文字文化展覽會出品物解説』 1935 (昭和10) 年 冊子 多様な日本語の文字 日本では漢字のほかにひらがなやカタカナなどの文字が使われています。 中国から伝わってきた漢字を使い日本語を書きあらわすために, 漢字の音訓の読みで書き写す「万葉仮名」を発明しました。 そして平安時代に, 漢字を崩していくなかで作られたひらがな (平仮名) と, 漢字の一部分・一片を取り上げて作ったカタカナ (片仮名) が 生まれ, 現在まで引き継がれています。 しかし, 漢字の文字種は特に多く, 習い, 使うまでに時間を要します。 そこで国語教育の能率を上げ, 日本語を使いやすくするために, 漢字の使用を制限してカナ文字を使用すべき,という動きが出てきました。 1920 (大正9) 年に発足した「仮名文字協会」を前身とする 「カナモジカイ」はその運動の中心となった団体です。 カナモジカイは, 分かち書きを用いた文章表記や 読みやすいカタカナ書体, そして本展でも出品されている 世界初のカナタイプライターなどの開発, 普及を行いました。 現在も活動を続け, 日本語の表記のあり方について一石を投じています。 |
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