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文字展@smt.web 15. うごく文字
長岡造形大学真壁研究室「comtype」

2001 (平成13) 年 ソフトウェア

真壁研究室 ステートメント

この作品はタイプライター同士を紙で繋いだものになっています。
この紙上で二人の間の言葉のやり取りが文字となって行き交います。
文字は本来, 筆圧や文字の大小によって,
書き手の感情を表すものです。
しかし, 今日使われる文字の多くはデジタル的なもので
表情をなくしてしまいました。

タイプライターはキーを押す強さにより印刷濃度が変わります。
キーが押されるとハンマーが目の前で動き, 音をたてて文字を叩きだす。
この実存感はパソコンのキーボードとディスプレイでは感じる事のできないモノです。
キーを押す強さ, タイミングにより
喜怒哀楽の感情を読み取り文字に反映させます。

この感情を持った文字が相手の文字と出会い, お互いの感情を表した反応をします。
喜びと喜びが出会うと喜びは大きくなります。怒りは怒りでさらに増幅されます。
怒りと悲しみが出会うと悲しみは消え去り, 相手まで届きません。
相手の話を聞かずに怒鳴り散らす。
そんなコミュニケーションを視覚化した作品です。
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