紫林絶学道人

これこそ、細物にて姿良し。さらっと書いて、真下中心に落款、とてもいい書。
絶学無為閑道人(ぜつがくむいのかんどうにん)、永嘉玄覚(675–713)の『証道歌』の劈頭に出てくる有名な禅語。
「高捲昑中箔 濃煎睡後茶」とは、おそらく茶による心の解放という意味だと思うが、禅における睡眠欲、煩悩がなくなることか。坐禅中の眠気を茶が覚醒させる。この真意を解く言葉なのか。「喫茶去」「喫茶喫飯」とかでは、話が深まらない。『禅林句集』の謎に迫ることも。白居易は何者なのかも。悦叟妙怡【457】の草書は見たことがない。印だけでは贋作かも。しかし理由なく、どこか気に入ってる。

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