本...ものさし...車窓

とうとう今年もあとわずか,すばらしいこと,つらいこと,いろいろありましたが,よい本たちといっしょにいると,気持ちがニュートラルになって自分を確認できるので不思議です.
できれば季節に一回は本屋に一日中いて,どっさり内容のよい本を買う.今日はいい出会いがあった.意外にこういう本が少ない.
●鹿島出版会刊『数と建築』
「ものさしとは何か」が目にとまった.デザインするのにあたりまえに必要なもの.しかしモノをつくる人にとって最後は目と手(すごい精度で確認できる).美を再考させる重要な鍵だと思います...最近はスケールさえも使わなくなってきてるけどね...
それとおすすめ!
DVDブックで朝日新聞社『世界の車窓から』が毎週うちに届く予定.1がスイス.おとといのワークショップの時に前座で流していた...今週は2の南フランス.3はブラックフォレスト(ドイツの黒い森).電車からの風景はのんびり見るとホッとする.

Kimberly Elam

この人の著書が,最近書店で目につく.和訳も多い.
内容はきちんとしている本のようですが.このような本が,実際どのように参考にされているのか知りたい.
構成力,レイアウト力は必要なのですが,それ以前のことが,語られていないようです.そこがないと,困るのでは? とにかく,タイポグラフィはそれだけではないと思う.
バーゼルの匂いはする.しかし,内容は? 学生の作品例は豊富だが読むと浅い.AGSのサマースクールの体験者だろうか?
http://www.wpdfd.com/profiles/kimberlyelam/
http://www.studioresourceinc.com/index.htm
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/typographic_systems_8.html
TypeShop_gのタイポグラフィ学校のカリキュラムも早急にまとめていかなくては...
http://htypo.net/school/の12.に少し写真を載せました.

@ABC

夕方、夕涼みで外出した。ABCが気になって、本屋はほんと久しぶり。じっくり見た。
すみません。Hermann Hesseの本、なんと、絶版!文庫なんですよ!みなさんにとって、安価で手に入れやすい、手にとりやすい、っと思って。これなら、いつもどこでも見られると思って。。。まったくぅ、日本の出版文化を疑います。
代わりに、同書をInsel新書でドイツ語ですが!すばらしい本!
cover

ついつい長湯してしまって、タイポグラフィ関係は2冊買ってしまった。
1.
letterontwerper & typograf/BdD
これはイイ。美しい!内容もいい。久々にタイポグラフィ=The best Dutch book design 2003らしい、すごいオランダ臭いんだけど、読んでてゾクゾクする。たまに、こういう本があるので安心する。
2.
thinking with type/Ellen Lupton
アウトレットのコーナーにあった。これは酷い。サンプルの見本組には目を疑う。TS_gの教室で悪例として、みんなに見せよう(解説付き)!ハぁ、これじゃ、やっぱアメリカ人に教えてあげたいな。
2時間ぐらいいたけど、ほんとうに、よいタイポグラフィの本は少ない。

『パリの女』

アンドレ・モーロア『パリの女』写真=ニコ・ジェス 訳=朝吹登水子 紀伊國屋書店
を偶然見つけた。1959年にこのようなすばらしい本が出ていたのですよね。
本文組なぜか版面のプロポーションがぼくは好き。
10番目の「万年女学生」という写真は、有名なシュガーベイブ「SONGS」のジャケットのイラストレーションのオリジナル=写真なんだよね。

book003/004/005:

003: 前にbillの奥さんの写真集を見つけたが、今回はalbersだもんね。これはいい!うわさには聞いていましたがanniさんってすてきな人です。彼女のテキスタイルがいいんですね。それと、特別に当時のおふたりから送られたクリスマス年賀状が載ってる!
004: jean widmerの本って以外にあまりなくって、これは1991年に出ていたらしいカタログなのだけど、ボロボロだったけど、買っちゃった。強烈にうまい!これぞグラフィック・デザインって感じの本。バーゼルとは直接関係はないのだけど、やっぱり、こういう仕事は基本的にいいね。
005: この本は強烈。全ページ3色のワケのわからないFONTで組まれてて、読めない。でも、ものすごくきれい。最近見た本の中で最も狂ってる。
ぼく知らなかったのだけど、『タ読方』の43ページに載っているtypefinderが再版されました。みなさん、お勧めです!
http://www.laurenceking.co.uk/’action.lasso?-database=
lkp_basket&-layout=web&-response=home_fr.html&-add

それとそれと!この本の故郷、Londonのテロにあわれた方々にお見舞いを申し上げます。はやく人殺しのない世界を!

『欧文書体 その背景と使い方』

仕事の合間にすばらしい本を読んでいました。
新デザインガイド 『欧文書体 その背景と使い方』 小林 章 著
とうとう待っていた本が出ましたね。うれしいです。勉強になります。たいへん親切な本です。(ぼくのとはちょっと違います) やっぱり、本と言うのは、その著者の性格や人柄が出てしまいますね。

講談社現代新書の新デザイン

昨日は一足お先に夏休み気分。というか、ヴァカンス展!!!15年前の展示の仕事の続きを鎌倉でやってました。エキサイト。ライブであのように額装イラストを配置するのはモダンD.の極地。。。
http://www.giogiofactory.com/diary05206.html
その後、伊藤さんと糟谷と「講談社現代新書」の新デザインのことで、ものすごく盛り上がりました。2ちゃんねる?あれって?会場では、伊藤さんとぼくの15年前の仕事風景の写真も見られます。はずかしいなァ。夏休みと言えば、ぼくは休みはないのですが、7月末にはサンフランシスコです。もちろん、活版ですね。Romanoはぼくのバーゼルの先輩!彼の追求は本当の意味での活版のアートです。
http://www.sfcb.org/php/classes.php?id=t2-072505-prt