koizumi [99.5.31_22:30]
welcome to htypo.chat. どうぞ タイポグラフィについて 課題について 御意見をください。
イズオカカナコ [99.6.2_10:02]
こんにちわ。htypo.workshopは1からすべて目を通しています。htypo-8のお題は、行末のコントロール(?)でしたが、じつは当時なんの役に立つのか、さっぱりわかりませんでした。文章(長文)をどこで切って改行するかはデザイナーではなく文章が決めることだと思ったからです。でも最近名刺のデザインを頼まれて、住所や郵便番号や電話などのデータの並び方を決めているときに、8で練習したことを無意識に応用していることに気がつきました。(スイスな名刺だったし)いくらなんでも(文字数の差が有りすぎる)改行じゃ〜読みにくいかな、くらいの気持ちだったんですが、そのうちに(内容の邪魔しない程度に改行などしつつ)美しいギザギザを目指して配置してました。8のお題って書物など長文のためのものではない? コメントいただけると幸いです。
[メモ]
改行は都合により削除しました。
koizumi [99.6.2_21:55]
イズオカさんありがとう。さっそく重いご意見ですが、このhtypo-8は欧文モダンタイポグラフィの重要な部分です。つまり日本語のように歴史的に正方形のユニットでない、つまりセットが違う文字でレタースペースを守った組みをした場合、行末がバラバラになる、それでは行末処理が。。。というふうになり改行やハイフネーションとの関係が出てくるわけです。くわしくはここチャットでは例を示せないのでここまでにします。それとこのトレーニングでは端物のような名刺とエディトリアルのようなページものとはちょっと違ってきます。ヴァージョン2はソリッドのエレメントとの関係を知るために考えたエクササイズです。
[メモ]
フォネティックなアルファベットのテキストとの違い。分節や単語の前後で切る日本のラギッドの限界を語りたかった。
イズオカカナコ [99.7.10_23:22]
文字組みのちまちました調整をしていると、ナニがイイのかキレイなのか段々わからなくなってくるのですが、そうゆうときはどうされますか?全然関係ないことをしますか?それとも先達のグレートな作品を見る?ワタシは、目が慣れやすく「自分の子」がぶさいくでもかわいく見えるたちなので、とりあえずテレビみたりしてすっかり忘れたころに見直すのですが、どう思われますか?コイズミ先生のやりかたを教えてください。
koizumi [99.7.12_0:27]
むしあついですね。このようなときにふさわしい質問です。きっとバーゼルはすばらしい季節です。さて、そう集中してもよい結果がでてこないときあります。そんな時、ぼくはよい音楽を聞きます。最近は古い録音のべートーヴェンのピアノソナタにはまってます。さしせまってなければ、外で深呼吸+遠くを見る。樹木や花を見る。お風呂に入るというのもいいですね。さもなくば愛犬と散歩ってなとこでよいでしょうか?いずれにしても頭と目をスッキリさせてください。なお、ぼくはテレビはほとんど見ません。そういえば最近よい映画をみていませんなー。(ビデオはあかん、ぜひ映画館で。。。)
ヤマウチ [99.7.20_14:24]
はじめまして、いきなりですが質問です。なぜ縦型ポスターのほうが多いのでしょうか?現在の日本では公共な場所に貼る場合、スペースの問題から縦型が多いのでは、とも思ったのですが、歴史的に重要、傑作とされるポスターを(書籍などでですが)見ても縦型のものがほとんどだと思います。あるいは縦型が好まれる理由、というのが存在するのでしょうか?なにか情報があったらおしえてください、おねがいします。
koizumi [99.7.20_21:22]
むずかしいですね。ぼくにわかることは今ヨーロッパでは縦横両方あるということです。スイスの街角にも両方貼られていますが、コントロールしている役所があるため、ポスターを貼るべきところに制限があります。規格サイズはもちろん用紙まで決められています。ご存知とおもいますがロンドン・パリ・ニューヨークの地下鉄の駅貼りは横位置が多いですよね。これらは縦位置のポスターサイズに分割して、横に何枚も並べて貼っています。ぼくたちが毎日見ている東京の地下鉄の中吊りも小さいけど横位置。きっと近年ではワイドが好まれているのでしょう。しかし、ぼくにはどうして歴史的にポスターが縦位置なのかは正確にわかりません。
ヤマウチ [99.7.22_3:59]
ありがとうございました。今年の春にパリへ行ったのですが、ホームによって明るさや天井の彎曲のしかたが違ったりと貼られる(見られる)環境が違うものだなぁと思いました、驚いたのは階段にある斜めの物、あれは日本にはないですね。制約でスポイルされるもの、新しく生まれるもの、左右されないものがあるということでしょうか?また質問があったら書き込みさせていただきます、では。
ナカダ [99.9.2_1:48]
htypo chatで言ってた「東京のヴァーチャルオフィス」って何ですか?
koizumi [99.9.2_10:17]
これは個人的のことになります。長岡では学生と大学のプロジェクトをすすめていますが、東京のここではその他のプロジェクトをぼくの研究室の卒業生や世界中のコラボレーターと進めています。バーゼルに行く前は青山にあったオフィスで実際に数人と仕事をしていましたが、ここはぼくの住まいなので見た目オフィスでありません。すべて通信と郵便/宅配便で仕事を行ってます。ときどきここで会って打ち合わせもしますが、質にはきびしく。また、たのしく。ときどきゲストがきたり。。。大学以上の研究してます。
koizumi [99.9.25_11:13]
『デザ現』連載「htypo」タイトル:
1997/6 htypo-g: グリッドシステム=スイス・ドイツで発達したタイポグラフィとレイアウト*
1997/8 htypo-1: ●と■と線からはじめよう**
1997/10 htypo-2: 紙面に潜む立体を見よう
1997/12 htypo-3: どこに目がひっかかるのか
1998/2 htypo-4: 文字と文字の間に神が宿る
1998/4 htypo-5: 文字をつくる人、文字を使う人(文字のエステは分業)
1998/6 htypo-6: 文字がつくる「面」の話
1998/8 htypo-7: カタカナとヨコグミ
1998/10 htypo-8: セミオティックスと漢字
1998/12 htypo-9: 詩と文字の可能性
1999/2 htypo-10: タイポグラフィの解体
1999/4 htypo-11: 実験と実際+ワインガルトのタイポグラフィにおける様々な覚書
1999/6 htypo-f: デザイナーのための写真と文字のバランス術
*中垣信夫氏との共著/この号はSoldOutですが『本づくり大全』で完全復刻。
**この号はSoldOutです。図書館で見てください。
すみません。今のところサイトには出してません。連載の内容をホームページヴァージョンにするべきなのですが。。。書籍にするため、各htypoの内容をさらに深くしている最中なので。。。
さとう [99.10.1_1:02]
連載の一覧、ありがとうございます。本屋さんにバックナンバーがあるか探してみますね。単行本になる予定があるのですね。楽しみにしております。
koizumi [99.10.1_18:04]
さとうさん:ぼく自身も楽しみにしております。
[メモ]
『タイポグラフィの読み方』が出版される前の原稿は荒削りでした。
koizumi [2000.5.3_19:09]
htypoは海外で躍進です。ドイツ語ヴァージョンがとうとうスタートしまして、スイスのある学校の学生のみの限定で参加できるようになっています。
日本語オリジナル・ヴァージョンも参加者が241人。驚いています。本の製作が落ち着いてきたところで、すべて作品に目を通して、興味深い人にぼくの方からアドヴァイスをメールで送ります。
17 さい [2000.8.14_23:16]
はじめまして。デザインで検索してこちらにたどり着きました。そこで質問です、htypoとはどういうものなのでしょうか。おしえてください。
18 koizumi [2000.8.17_18:34]
htypoは「hyper typography project」の略です。これは美術出版社の『デザインの現場』という雑誌でぼくが12回にわたって連載をしましたが、そのさいオマケでぼくが大学で行っているカリキュラムの一部をインターネット上でできるようにしたものです。
現在は国内では宣伝していません。日本では有志がこれを見つけて受けているかたちになります。スイスではぼくのことをよく知っている人が多いので正式なプログラム化が進み出しています。ってなとこでよいでしょうか?
133 寺田未来 [2001.4.14_14:00]
小泉先生こんにちは。小泉先生は著書の中で読みにくい、または読めない本文組ほど醜いものはない、とおっしゃっていますが、例えばそれが色の問題だとしてもそれは醜いタイポグラフィと呼ぶのでしょうか?例えば地の色がキンアカで文字がイエロー100%とかだと全然読めないですよね。組方自体は綺麗でも、色使いが悪ければそれはタイポグラフィとしても醜いと考えますか?いろいろと悩み多いので下記のようなサイトを作ってみました。画面下のバナーからどうぞ。。デザイン会議
134 koizumi [2001.4.14_23:27]
色の文字についてはいろいろあり、ひとことでは言えません。とくにWeb上ではむずかしいと考えます。つまり、はじめから醜いと決めつけることは逆に問題でしょう。実験が必要です。しかし、印刷での基本はあくまでも白の地にスミの文字だと思います。この状態ですでに読みにくいものは問題でしょう。一方、同じことがWeb上でもいえるのではないでしょうか。しかしぼくは基本的に違うものだと認識していますから、モニター上の色の文字は紙の上の状態より必要だと思っています。実はモニター上での色の文字の実験はhtypoサイト上には載っていませんが、できております。今、実際の大学の授業でやろうと計画は進んでいます。デザイン会議を拝見しました。よいサイトになるといいですね。
[メモ]
その後、NYのクーパーユニオンのタイポグラフィの先生=
James Craig氏が彼のホームページDesigning with Type.comに
世界中のタイポグラフィの先生の課題を載せた
World-Wide Schools。ぼくは唯一日本人で採用された。
http://www.designingwithtype.com/nagaoka/index.html