隅田川向嶋絵圖

桜もち屋に掲げていたもの(安政三)でも、ちょっと違うのですが。同じ版で、色刷りなし?
かなり、刺激的だった。

-江戸切絵図全体図
https://codh.rois.ac.jp/edo-maps/iiif-curation-viewer/?curation=https://codh.rois.ac.jp/edo-maps/owariya/27/1856/ndl.json&mode=annotation&lang=ja

-現代位置合わせ地図
https://codh.rois.ac.jp/edo-maps/owariya/27/georef/
これは、無理があるのではないでしょうか。

-地名一覧
https://codh.rois.ac.jp/edo-maps/owariya/27/

それにしても、コレよくわかる。この地図は南が天なので、上下逆さに見て、上部が重要。
北の果てから:
27-104 あやせ川=綾瀬川河口だが、現在は治水し過ぎ。
27-103 関屋ノ里=関屋か、何らかの見張りの場。
27-101 町村字 隅田村=隅田発祥地
27-102 木母寺梅若塚=梅若丸
27-095 堀切村百姓伊右エ門花菖蒲ノ名所ナリ=堀切は向島に。
27-098/099 寺島村 渡シ場ハシバエワタス=橋場へ
27-090/137 シラヒゲ=東向島白鬚神社(諏訪明神合祀)
27-086 新梅屋敷=百花園
27-138 寺嶋大師=蓮華寺
27-083 長命寺名物サクラモチ=桜もち
27-084 右 水戸道?
27-080 若宮村八幡社=東墨田白鬚神社
川向こう:
27-068/069 四ツ木村の隣に、
27-070/136 西葛西領=葛西の飛地に八幡=堀切天祖神社に移転?
27-064 客人(まろうど)大権現社=東四つ木白鬚神社

稽古用茶碗

正面がはっきりしたものに限る。
扱いや持ち方に癖をつけるためのもの、触ってしっかりと指にくるものに限る。
一つは京焼 三代中村秋峰造 柳絵茶碗。惺斎好ミにそっくり。正面がはっきりしていて、飲み口のところに、しっかりと柳の枝先がきている。超初心者向け。かたち、大きさは極標準。ところが、なんと先日割ってしまった…その代わりに、急遽調達、やはり京焼。橋本紫雲造 燕柳文茶碗。ちょっと安っぽいが、向正面に燕が一羽、とてもわかりやすい。乾山写とあるが、本歌は見当たらない。五代の柳茶碗は存在するが、あまり興味がない。それと、この茶碗は刷毛目がついているのがうれしい。ちょっと驚き、しかし、なんとなく風情があっている(本来は初夏の絵茶碗)。偶然、同じものが二つというのも稽古にはうれしい。

もう一つは膳所焼 岩崎新定造 祥ノ字筆茶碗、兼中斎書付。外観は高台脇正面の花押以外全くの白茶碗。お茶を点ててしまうと、見込みの内「祥」字が見えない。つまり飲み終わると飲み口の位置が正しかったのか確認できる。当て物のようでなかなかよい。かたち浅め、大きさは小振り、釉薬ツルツル気味。少し扱いにくいかな。

とりあえずこの二つしか当分使わない。初心者の稽古には樂茶碗は使用しない。

七石

昨日、初の生徒さんが決定しました。うれしい。さて、露地の石のこと:

露地に配置する主要な役石である表千家七石(ななついし)は普通、手水石・前石・小口台の石(腰掛石)・待石(客石)・踏段石・刀掛石(二段石)・捨石を指す。字休菴の七石はまだ設置していない中門をくぐると京都深草で採れる砂利の三和土に乗越石(亭主石)・待石(正客石、鐘聞石)・刀掛石・塵穴の覗石・蹲踞の前石・湯桶石(R)・手燭石(L)の順に並んでいる。

小さな丸い待石はバーゼルの住んでいたところで拾った石で、それ以外は全てここ小泉家の土地にあった先祖のをそれぞれの役に見立てて設置した。それらと手水鉢(鞍馬石)、石灯籠(長州産)、自作の関守石(止め石)といったところが客に対して活躍している。

まだ躙口開いていないときに喚鐘を鳴らします。小さな呼び鈴ですが聴こえたようで、ほっとしました。南部鉄のを茶室内床脇の天井に吊り下げてて、木槌のようなおばあちゃんの撞木で打ちます。生徒に茶席の準備が整ったことを知らせるものです。表千家では「大小中中大」と五点打ち、これは広間のようですが数は少なく!

new year 2025

今年は年賀状復活。といってもごくわずかですが、昨年末に多摩美所蔵WeingartとJBのポスターの健在を確認しに、そのとき竹尾見本帖本店で買い求めた「マシュマロCoC 180kg」に、うちのCanon C5535F レーザープリンターで出力したもの。20枚ばかり。今まで否定していた自社の広告年賀状を作りました(既にご存じの方々にお送りしているので、全くプロモーションになりませんがw)。
昨年の仕事はこれ。『若い人達へ/この道を往く』のために。教え子の平澤氏とほんとうにたった二人だけ(他人間は全く関わっていない)で作った究極本、、、それにしてもホフマンの本は本当に無念でした、amazonで発刊した部数だけでこの世から消滅しました。超貴重本。
さて、今年も竹尾の「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.20のために作った三枚(見本帖本店、淀屋橋、福岡)の年賀状だけ実物を見ることができます。おそらく巷の年賀状は今年から本格的に減退。なんと1通85円。その逆風にもめげずこの展示、どうぞお越しください!

Postkarte

タイプショップgの
デザイン思想と
教育を
裏付ける書物たち.

Papier: Takeo
Marshmallow CoC 209.3g/m²
©
2024/2025
TypeShop_g Press

蔦重

今晩、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」がスタートします。昔から尊敬している蔦屋重三郎は謎の人だから、どのような感じの人間像にするのか、ちょっと楽しみ。
うちのは『永楽庭訓往来』耕書堂(蔦屋重三郎蔵板)で、「往来物」教科書の起こりの文字組見本として所蔵してますが、当時の定番のようなもの。

大福茶

2025年、あけましておめでとうございます。元日は雑煮を祝ってから。
掛物 如心斎書「平常心是道(円相)」(新刊予定の表紙のお軸を)
釜 古浄元作丸釜 即中斎箱
風炉先 利休形銀箔総張 惺斎好
炉縁 久以造 沢栗木地
香合 12代坂倉新兵衛造 萩傳来独楽紋 即中斎在判
蓋置 竹節 影林宗篤作 兼中斎在判
茶入 わし棗 了々斎在判 仕覆:蜀江錦写シ
茶杓 随流斎作「雨請」共筒(随流斎) 如心斎箱
茶碗 黒樂 紫野焼 銘:帰雁 鶴亭造 宙寶宗宇箱
蓋置 隅田川焼千切 7代白井半七造
濃茶 小倉山 詰:山政小山園 佐久間宗信好
菓子 鶴屋吉信 福ハ内 みやしたの差し入れ
菓子 浅草美家田(東日暮里一丁目) 人形焼
※石菖は真夏に枯れてしまった。再び新たに命を。

自服が基本か

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD26CB80W4A121C2000000/
クリスマス「ひとり」が最高! 食も旅も自分ファースト

なるほど。この日経の記事を読んでいると、確実に変化がデータで示されている。
茶道場で、精神を正確に伝えるには、初めは一人一人にするのがよいのか、悩む。すでにお二人に感触がありw「小泉さんからお茶を習いたい!」(他とは絶対に違うということがお分かりの方方=ぼくのバーゼルへの道)。本来の茶の湯は、亭主と客があってのもの。
コロナが原因ではなく、生き方が茶の湯の世界を変えてしまうのかもしれない。

「小泉の書棚から」

明日から宇野のバーゼルでの活版修行報告会「晩秋のスイス・タイポグラフィまつり」がスタートします。便乗(オマケ)で古本屋をオープンします。まだまだひよこですが、とてものんびりしたお店ですが、どうぞご贔屓にw

インスタグラムhttps://www.instagram.com/typeshopgstudio/#takeThisfromKoizumisBookshelvesをご覧ください。随時更新中。

小泉均
古物商免許 東京都公安委員会
第306662318960号

Instagram: htypo

2012年3月から始めていましたが、今朝、オープンにしました。主に字休菴の画像をお見せしています(未整理ですが)。来春からとうとう茶道教室を始めます。明日からの「スイス・タイポまつり」で情報を公開し出します。

銀箔風炉先屏風

うちのは利休形で、横=三尺五分、高さ=二尺四寸、縁=五分。縁は黒塗りで鳥の子紙の総白張りが基本。普通は元伯好で、高さ=一尺八寸の風炉先が一般的。江戸間の小さい畳に置くと、畳五目/二寸三分飛び出る(正確に判断できる)。それを感じながら歩いたり、座ったりするのもいい。

全面銀箔張り、虫喰い多々。うちの茶室は部屋が暗いのでレフ反射して、点前に最適。惺斎直書「癸丑年好ミ」1913(大正2)年 50歳。