国際タイポグラフィ協会

brock’s [99.10.4_13:24]
koizumiさん、はじめまして。以前より覗かせていただいておりましたが、
新しくチャットのページが出来たのですね、色々とこれからお話を聞かせて戴きたく思っております。まずは、ご挨拶から。学生時代より、スイススタイルのデザインが好きでした。その中でも、ブロックマンのいわゆるグリッドシステムには、未だに新鮮な感動を覚えます。シンプルな構成素材で多様な表現を行うデザインには、贅肉を削ぎ落とした力強さが感じられます。。。こんな話、いきなり突然で失礼しました(苦笑)。実は、最近町中の公共サインに興味がありまして、注意をして見ているのですが、合わせて参考にgraphisのarchigraphiaとか最近では、Baumann&Baumannのlechts rinks等の資料をみています。日本の公共サインに当たり前のように欧文の並列表記がされるに当たって、例えば書体の版権等の権利などはどうなっているのかはご存知でしょうか? ヘルベチカ・ユニバース等々一般的に使用されている例を多く見かけるものですから、以前より疑問に思っていた部分もありまして、お伺いさせていただきました。


koizumi [99.10.4_15:05]
たのもしい人がまたチャットに参加してくださって、うれしいです。まず、スイスの50-60年代のモダンタイポグラフィは本当の意味で基本でしょう。そのブロックマンの『グリッドシステム』はわかりやすく書かれています。ただ、日本語にした場合多くの問題点が浮かび上がってきます。10月号からスタートした、ぼくの古くからの友人でもある山本太郎さんの「基礎からのタイポグラフィ」は強力な連載です。みなさん熟読してください。 氏はおそらく同ジェネレーションで最優秀の実力をもつタイポグラファーのひとりです。『デザ現』本誌をちゃんとチェックしておいてください。さて、ライセンスのことですが普通に一般の人が使用する、公共サインでも特殊な使用をしないかぎり問題ないと思います。ただ書体の版権については、欧文書体(日本語書体は別)ではATypI (国際タイポグラフィ協会) Association Typographique Internationaleという機関できちんとコントロールされています。日本の会員のまとめ役はたしか日本タイポグラフィ協会の中島安貴輝氏だと思います。


[メモ]
現在は日本の会員のまとめ役はたしかアドビの山本太郎氏だと思います。
http://www.atypi.org/


brock’s [99.10.5_21:05]
koizumiさん、早速のご返事ありがとうございました。 確かに,表面的に形を追うだけでは,そのシステムの成立背景の違うこの国の言語では難しい部分があるのでしょうね. 英・仏・独でしたでしょうか?(母国語も含めて3カ国?)スイスの国が持つ言語の多様性から生まれてきたとしたら,日本はイコールではないでしょうし...今後は,地域性のこともあるのですが,日本語・英語・中国語orロシア語等々(港のある都市ではロシア語の表記も出てきてます.ちなみに私は札幌です)違うキャラクターの言語が,一つの情報(例えばMAP等サイン情報)を伝える上で どのように整理してゆけばよいのか,最近考えてるところです.


koizumi [99.10.7_20:20]
おもしろい。新潟でも韓国語、ロシア語は大いに関係あります。じっくりやっていくべきでしょうね。ぼくの研究室のプロジェクトにしていこうかな?ただ大学院レベルですね。英・仏・独は同じアルファベットですから比較するとはるかに楽ですね。