30. TypeShop_g/活版クラス 本日始動

●なぜ,活版か.
TypeShop_gの精神とも言うべき活版は
ひとつの到達点である.
現在,
活版はアーチストの回顧であったり,ホビーの延長線上で
もてはやされいるが,ここでのそれは全く違う.
ここで目指しているものは,現代社会で,いかに,
文字と向かい合うかという問いを見つけるためである.
源が,
職人の仕事であった植字工/印刷工の技術をアマチュアが
その精神として継承することはできない.
しかし,
1910年代のモダン・タイポグラフィの誕生から
1990年代までのバーゼルの教育の終焉まで,次第に
変化していくことをここで確認して,その存在を
実証したい.
一枚の紙に活字が接して印刷の瞬間まで,それを
前提にした数々の試行錯誤から,正確に文字を組むことの
重さと純粋で美しい結果を出したいのである.
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今日は
第1回:活字に慣れる(活字と重力)...
やっと,ここまで漕ぎ着けた.受講生の2人に感謝したい.
そして準備に気の遠くなるような作業があったことを付け加えておく.