Erik Adigard

そういえば、急に思い出した。リスボンで開かれていた展覧会に出品していたのでした。もちろん、基本は「反戦」ですね。サンフランシスコの友達=US雑誌「WIRED」の初期のデザイナーErik Adigardさんに頼まれて、二つ返事で。へんな作品がここにまざってる。
http://madxs.com/mobilism/tilewall/
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THE CULTURE OF ENGAGEMENT ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
> exhibit conceived & designed by Erik Adigard/M-A-D for
> Experimentadesign2005: the Lisbon Biennale
> Catalysts! the cultural force of communication design (lead curator: Max Bruinsma)
THE CULTURE OF ENGAGEMENT ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
INSPIRATION: “mobilism” is the shared impetus of people, communication tools, and ideas.
・・ Mobilism is media of the masses-the totality of graffiti, demonstration signs, t-shirts, bumper stickers, blogs and digital files disseminated through the internet and mobile phones.
・・ Mobilism repositions personal opinions as a new universal currency: a million signals in accord or in conflict that can quickly become a media tidal wave. Most notably, it reconfigures usage of languages, communication techniques, and design into a new pervasive culture.
INSTALLATION: 100 designers from five continents were invited to send graphical expressions of their views on the state of the world. The 400+ designs were produced as ceramic tiles and flyers. A printer, high on the wall, continually spits out selected flyers that litter the exhibit floor-they can be taken away by visitors.
THE CULTURE OF ENGAGEMENT ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
> the TILEWALL 251 tiles from 79 designers
> the FLYERWALL 134 flyers from 74 designers
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Shukuro Habara Exh.@Meisei Univ.

福生の前を通過して、青梅まで行ってきました。今日はなんと充実した「文化の日」だったのだろう。
羽原肅郎のデザイン思考と構成展(定年退職記念)
http://www.meisei-u.ac.jp/Topics/2005/20051031
habarashukuro.html

すばらしかった。今日だけのモダン茶会がよかった。全くの自己流で、茶器も羽原流。先生がお茶をたてて、お客さんや教え子達をおもてなしをする。。。このような退職の展覧会をぼくは見たことがありません。会場は昔のSDの種明かし、コンクリートポエトリーの基本、プロダクトデザインの神髄、色についての考察、、、ゴールドベルグ。とにかく、たのしい展覧会でした。向井周太郎先生にも少しお会いできましたし、山口信博さんにも久々にお会いできて。。。フルティガーのカーブの話やAffordanceとTypographyのことについてとか、思いっきり今ぼくたちが追求しているデザインを話しました。

中越地震

1年が経ちました。今、想うと重い出来事でした。
1年間いろいろとつらかった。
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平成16年10月23日17時56分、新潟県中越地方で震度6強の地震があり、その後もたびたび規模の大きな余震が発生しました。この地震により、 小千谷市・山古志村・川口町・長岡市・堀之内町などでは、大きなゆれや 地すべり・斜面崩壊により、住宅や道路・鉄道・河川施設などで大きな災害が発生しました。48名の死者や2000名以上の負傷者が出ました。
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ぼくは直後の震源地を通過する代行バスで毎週大学に通いました。当時、現地は円谷の映画を見ているようなありさま。自衛隊の重機。ラドンが通り抜けていったような、現実の世界とは思えないような光景でした。震源地に近い山はまだ復旧していません。
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ww

本から離れて、またウロウロしていたら、
http://mojix.org/2003/12/09
ウォルフガング・ワインガルト – 32個のオプションが見せるひろがり
というのをみつけた。
なんでも3つに分けて考えるのは、マッキンゼーだったろうか?
Webサイトの作り方などでも、メニューなどを並列にならべる(いわゆる「オプション数」)のは、7プラスマイナス2、つまり5~9個がいい、などとよく書いてある。3つとか5つくらい並んだものは、たしかに把握しやすい。人間がパッと見てわかる範囲がそのくらいだ。その3つや5つですべてをカバーできなくても、だいたい把握できれば、大抵はそれで済んでしまう。本棚にあった『タイポグラフィ トゥデイ』をひさびさに手にとってめくると、巻頭のウォルフガング・ワインガルトのページが目に飛び込んできた。それは「My morphologic Type-case(私の形態学的タイプケース)」と題された文章で、編者のヘルムート・シュミットから依頼された「私にとってタイポグラフィとは何か」というテーマに沿って、エッセイふうに、しかし真面目に書かれている。その問いに対して、まず<ひとことで言えば、「すべて」である>と答え、<私がデザインしたものの中で、君にはほんとうにわずかなタイポグラフィックな要素しか見い出すことができないものがもしあったとしても、それも私にとってはタイポグラフィなのだ>と書いたうえで、ワインガルトは自分のタイポグラフィの作品を以下の32通りに分類している。
1. 実験的タイポグラフィ
2. 反吐タイポグラフィ
3. サンシャインタイポグラフィ
4. 宗教的タイポグラフィ
5. 筆跡学者風タイポグラフィ
6. 反復タイポグラフィ
7. 宇宙的タイポグラフィ
8. タイポショップ-パイロット的タイポグラフィ
9. 文字-シンボルタイポグラフィ
10. おかしなタイポグラフィ
11. M タイポグラフィ
12. 蟻タイポグラフィ
13. 文字組-図版タイポグラフィ
14. クリップアート風タイポグラフィ
15. 5分間タイポグラフィ
16. タイプライタータイポグラフィ
17. スイス的タイポグラフィ
18. 幻想的タイポグラフィ
19. 学問タイポグラフィ
20. なぐり書きタイポグラフィ
21. リスト式タイポグラフィ
22. 壁紙タイポグラフィ
23. 階段式タイポグラフィ
24. 象徴的タイポグラフィ
25. お役所的タイポグラフィ
26. 写真を重ねてごまかしたタイポグラフィ
27. お絵描きタイポグラフィ
28. ピクチャータイポグラフィ
29. 理知的タイポグラフィ
30. 人民のためのタイポグラフィ
31. 中軸タイポグラフィ
32. インフォメーションタイポグラフィ
これだけ挙げておいて、ワインガルトは<わかってもらえたと思うが、私はとにかくなんでもやりたいわけだ>と書いている。
ウォルフガング・ワインガルトは、編者のヘルムート・シュミットらとともに、バーゼルのエミール・ルーダーの教え子のなかで最も著名なタイポグラファーである。しかしここでは、「君」(ヘルムート・シュミット)が比較的ルーダーに近いスイス派のモダン・タイポグラファー、いわば「硬派」であるのに対し、自分はゲテモノ食いだとでも言わんばかりに、本気とも冗談ともつかない32個の分類を示している。<こういった私の開放的な姿勢が、チッヒョルト、ルーダー、ゲルストナー(君の好きな名前を書き加えて下さい)のような独断的なデザイナーたちと違うところなのだ。彼らは皆すばらしいタイポグラファではあるけれど、ひどい独断主義者たちだ>。私もどちらかといえば、エミール・ルーダーやヘルムート・シュミット、ミュラー=ブロックマンのような硬派なタイポグラファー、つまり「独断主義者」が好みだ。だからこそ、これまでウォルフガング・ワインガルトにそれほど注意を払わなかったのかもしれない。しかし、このテキストの次のページから始まる10数ページのタイポグラフィー作品を見ていると、その驚くほど幅広いスタイルにもかかわらず、どれにも見どころがあり、一定の質をキープしている。これを見ていて気がついたのだが、ウォルフガング・ワインガルトは、ルーダーやミュラー=ブロックマンなどに連なるタイポグラファーというよりも、ロイ・リキテンシュタインやローレンス・ウィナー、エド・ルーシェなどの現代美術作家に近いようなところがある。ウォルフガング・ワインガルトは、私が3つや5つのオプションで見ようとしていたタイポグラフィーの世界、その狭い視界の外側にいたのだ。彼の作品を見ていると、上の32個のオプションは、すべて本気とは思えないけれども、かなり本気であることがわかる。もしかして、ひとつ残らず本気かもしれない。把握しやすい3つや5つのオプションは、理解するための時間や労力を節約してくれるが、一定の「視界」から出られないということにもなりやすい。あえて32個のオプションを並べて、それをひとつひとつ真面目に検討してみれば、自分の視界を超えた「ひろがり」に、少しでも近づけるような気がする。そうそうたるメンツが参加する『タイポグラフィ トゥデイ』のなかで、編者ヘルムート・シュミットは、ワインガルトのこのテキストを冒頭に置き、彼の幅広い作品を10ページ以上にわたって載せている(この本のなかで最高の扱いだ
— ルーダー以上の)。そのことすら、私はこれまで気づかなかったのだ。
っというところが脳裏にのこる。ワインガルトの教えの深さ。。。タイポグラフィ/あしたは大学。

WorkShop#5@Watarium

ワタリウム最終回、終わりました。みなさん、どうもありがとう。毎週土曜午前中は茶道のおけいこなのですが、ぼくのタイポグラフィのエクササイズは全く同じことだということを前々回当たりから気がつきだしていました。(瞬時に正確に道具をおく=紙面に文字をおく)というか、大昔のデザ現の竹尾のページで実はあらわしてはいたのだけど。それと、今回のWSで、はっきりわかったのだけど(2回目ぐらいから)、全くデザインに関係がないようにみえる人にも、このエクササイズはすごく効くのです。つまり、日頃から皆さん自身が文字を紙面にコンポーズしているんだよね、コンピュータで。しかし、ぼくのこの簡単なエクササイズは(前提として)、たいへん重要なんです。<自信あります。
結局、BaselコースとZurichコースとどっちを選んだ人が多かったのかなァ。Lars Mullerに全作品を送る準備をしなくては(^^)とにかく、長丁場でした。

WorkShop#4@Watarium+TOHOKU+/05RS

昨晩、ワタリウム第4回目ワークショップが無事、終了。たくさんの方々どうもありがとうございました。来週、アンコールの回で終わります。桑沢夜間も始まって、連日連夜の授業で疲れぎみ。これから、仙台入り、明日から「2005デザイングランプリTOHOKU」の審査。中村誠さんとごいっしょです。たのしみです。うれしいこと:/05坂本さんの今年の楽譜も完成。むすこのような、かわいいロゴ。
http://www.rittor-music.co.jp/hp/whatsnew/score/
05417202/index.html

憂鬱

ぼくがこの場で、展覧会カタログについて、あえて書き込みをしたことの心情はおわかりになっていただけたと思います。きのう初日すでに約50册出、お買い求めていただいた人がいらっしゃいます。本来の姿でないもの、非常に質の悪い印刷物が出てしまっています。デザイナーにとって、自分が生み出した印刷物が世の中に旅立つということは、仕上り全てに責任をもつということです。確かに展覧会カタログは通常の出版物とは違いますし、あえて今回もいろいろ挑戦してきました。だからといって、無理に形になったもの=販売にこぎつけるのは乱暴のように感じます。つまり、その資料ということでは解決しない部分があるからです。フリーなパンフレットならともかく、カタログである以上、質の度合いには限界があると思うのです。やはり、ぼくは思うのですが、版元とその周辺が出来上がったものの質を正確に知ってから、その程度を話し合うことは大切なことなのではないでしょうか。この2日間、ぼくはたいへん憂鬱です。

BRAUN@AXIS GALLERY

とうとう、「ブラウン展-形を超えたデザイン」スタートしました。展示はいろいろ寸前までありましたが、思い通りになった感じです。せんだいメディアテーク以来のパネルデザイン。設営ができ上がっていく興奮がよみがえってきて、夢中になっていきました。今回はいろいろなコレボレータの方々との共同作業で、うちの糟谷も大奮闘。ぜひ、仕上りを見てください!
http://www.axisinc.co.jp/events_f/braun05/braun05.html
ところがカタログは最悪です。納品は間に合わないし、印刷屋は指定の用紙を使っていない。前代未聞の大失敗です。期待してくださった方々に申し訳なく、歴史あるブラウンに泥を塗ったと思っています。デザイナーの責任を強く感じています。できることなら、会場に並べたくない。みなさん、仕事は決して急いてはいけません。今回つか見本を作らず、印刷屋に任せたのが大失敗に至りました。この道、長くやっているのに、こんな初歩的ミス、たいへん悲しい。

WorkShop#3@Watarium

今夜の●ワークショップ@ワタリウム美術館「言葉の行間をデザインする」第3回目 m(__)mごめんなさ〜〜〜い。遅刻してしまいました。みなさん、お待たせしてしまったこと、お許しください。本来、スイス時間といって、ピッタリが美しいのですが。。。30分ピッタリ過ぎからのスタート。汗汗。何か、夢中のうちに終了。どうもありがとうございました。また仕事に戻ってまっす。ココほんと、ブログ(日記って意味じゃないのだけど)になっちゃたな。。。

追加公演!!

みなさんからの御要望が多かったため、
●テンポラリ−・イミグレ−ション展関連ワークショップ@ワタリウム美術館
「言葉の行間をデザインする」追加、決定。10月8日(土) 今晩は桑沢、初回、、、なんか疲れてる。ブラウンの展示も大詰め。