版元日誌 2025年9月3日号コラムに載りました。
ご覧になってください。
暑い夏の終わりに
実に興味深い女性がやってきた。春の古書イベントで知り合った入門希望の方と夏前まで数回面談した。とても話が弾んで、よく聞いてみると、ところどころ流行りのデザイン事務所などに、よく出入りしているようだった。彼女の立ち位置(atopos)がとても特殊で、久々にかなり入れ込んで、うちのスタッフに育て上げようとデザイン基礎の教室まで復活させたが、期待外れだった。しかし、そのおかげで、とても重要なことに気づかされた。(ぼくは幼児の時strophulusで、親のおかげで脱することができたが、理解できる領域)
日本のグラフィックデザイン現状と「ホフマンの教育思想」のあり方とを重ね合わせ、考察する方法を見つけることができるかもしれないのだ。一筋の光が。日本語では、広告を示す三つの英語が正確に位置付けられ、巷でデザインデザインと浮かれて固まってる連中、アーチスト気取りのペテン師、褒め合い族、コピー盗人の類とは違うという存在といかに違うのか、ここから見えてくるようだ。さて、どのように発表するか。
宇野の組版
ちょっと下山してきました。明日、TakeoPaperSchool見に行きます。
組版の見方は、印刷されないところが重要。当然ですが、全てディドーポイントのシステムで成り立っている。ルールに従って、大きいもの小さいもの正確に使って組まれている。活字が抜けないように、埋めればいいというものでなく、間違えても和文のジョスなどは入っていない。本邦初、めったに実物を人前には出しません。うちは、流行りの珍しい活字のハンコ遊びではありませんので。笑
さわさわ open house
とうとう明日です。سوا “sawa” はアラビア語で「一緒」。
不定期営業のコミュニティ・スペース兼カフェ sawasawa。川の流れる音のよう。

源マイクロプラスチック
https://www.nhk.jp/p/ts/Y5G7RL6WX3/episode/te/GL3WPY1VYW/
放送中。
NHKの「探検ファクトリー」という番組、優秀な町工場を素人芸人が冷やかしでまわる極悪な番組なんだけど、今日のは、格別。
この「プラうちわ」マイクロプラスチック(MP)の源のようなもの。原料のポリプロピレン(PP)は、MPの主な発生源の一つ。MPは、5mm以下の小さなプラスチック片のことで、環境中に放出され、生態系や人体に影響を与える可能性があります。即刻、この世から無くすべき。特に蓄光骨のうちわはひどくて、分解が早く、すぐ粉々になって世の中に散逸する。15%おからだって、85%はプラじゃん。再生プラを使用したってプラじゃん。それが全てMPになって、地球上にばら撒かれるんですよ。再生じゃなくて回収して無にしなきゃ、使っちゃったらダメなんですよ。
本当に、伝統の竹の丸亀うちわを完全に復刻して、プラは消えてほしい。
まして、この季節(だから放送されたんだと思うけど)、夏フェスでタダで配られ、(タダのものは特に)自然の海野山に放置。もちろん、この業者や主催者は商売。最悪の結末は目に見えている。この繰り返し。いい加減にやめな!
抱一宗中合筆
牡丹と蝶、このような合筆があったとは。驚嘆。「東都名家寄合筆畫」と同時期か?なぜ焼けなかったのか、京にあったのか!
始動
離れの二階では、電気の供給がまだ完了していないのに初イベント。茶室では、二人目の生徒さんが割稽古。今日は記念すべき一日だった。
棒画賛
棒画賛で有名な中原南天棒。ある逸話が、1873年(明治6年)九州巡回中、宮崎から大分にいたる国境で、百姓家の牛小屋の隅に南天の大木を発見し、主人から譲ってもらい、その場で引き伐って手ごろの棒にしてもらった。「これが私の竹篦、これで、天下の衲僧を打出する」同行の天恵、恵範和尚に「貴公は南天棒だ」いわれ大笑いした。という。多くの書は「道得南天棒道不得南天」南天棒鄧州(花押)とあるが、この書は似ているがその逸話ではなく、萬輝宗旭筆「可惜許…」とある。
〈碧巌録〉第23則《保福妙峰頂》にあるそれは、「そのようなことで有頂天になっては困る」というセリフだった。おそらくここにヒントが隠されている。南天棒より遥か昔に現れた棒画は、〈碧巌録〉の「水は杖を将って試む。」なのではないか。
一言一句:ちょっとした話や言葉のこと。
一機一境:一機とは心の働きが動作に現れたもの。一境とは心の働きを外境によって示すこと。
一出一入:一つの自由と否定のこと。
一挨一拶:軽く触れたり、強く触れたりすること。
を示しているのであろう。大徳寺や永平寺の僧の棒画賛はめったにない。なぜであろうか。
隣のこと
さいごは心穏やかに、安心して工務店責任者(一級建築士)と接することができた幸せ。やっぱり仕事は人柄だよね。やっとだ。長い道のりだった。小泉家第三次工事終了、これで全ての工事が終わった。全9年かかったのか!借家の借主は、ぼくより一流だし、内装が楽しみ、それはこれから。庭には藤棚そして白加賀。
おおや & たなこ
隣の家「離れ(和活字の部屋以外)」を借主の方そして3人のビジネスパートナーの方々に無事引き渡した。「事実は小説よりも奇なり This is strange, but true.」何度もほっぺたを抓る。こんなことがあるんでしょうか?坂本さん!これからがとても楽しみ!!人生っていろんなことある、青い鳥はいるんですね!!!R不動産の緒方さん、どうもありがとうございました。
ベーグルがいいかなとも思った時期があった。BagelBaselとか言って、、、笑