大福茶

2025年、あけましておめでとうございます。元日は雑煮を祝ってから。
掛物 如心斎書「平常心是道(円相)」(新刊予定の表紙のお軸を)
釜 古浄元作丸釜 即中斎箱
風炉先 利休形銀箔総張 惺斎好
炉縁 久以造 沢栗木地
香合 12代坂倉新兵衛造 萩傳来独楽紋 即中斎在判
蓋置 竹節 影林宗篤作 兼中斎在判
茶入 わし棗 了々斎在判 仕覆:蜀江錦写シ
茶杓 随流斎作「雨請」共筒(随流斎) 如心斎箱
茶碗 黒樂 紫野焼 銘:帰雁 鶴亭造 宙寶宗宇箱
蓋置 隅田川焼千切 7代白井半七造
濃茶 小倉山 詰:山政小山園 佐久間宗信好
菓子 鶴屋吉信 福ハ内 みやしたの差し入れ
菓子 浅草美家田(東日暮里一丁目) 人形焼
※石菖は真夏に枯れてしまった。再び新たに命を。

自服が基本か

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD26CB80W4A121C2000000/
クリスマス「ひとり」が最高! 食も旅も自分ファースト

なるほど。この日経の記事を読んでいると、確実に変化がデータで示されている。
茶道場で、精神を正確に伝えるには、初めは一人一人にするのがよいのか、悩む。すでにお二人に感触がありw「小泉さんからお茶を習いたい!」(他とは絶対に違うということがお分かりの方方=ぼくのバーゼルへの道)。本来の茶の湯は、亭主と客があってのもの。
コロナが原因ではなく、生き方が茶の湯の世界を変えてしまうのかもしれない。

「小泉の書棚から」

明日から宇野のバーゼルでの活版修行報告会「晩秋のスイス・タイポグラフィまつり」がスタートします。便乗(オマケ)で古本屋をオープンします。まだまだひよこですが、とてものんびりしたお店ですが、どうぞご贔屓にw

インスタグラムhttps://www.instagram.com/typeshopgstudio/#takeThisfromKoizumisBookshelvesをご覧ください。随時更新中。

小泉均
古物商免許 東京都公安委員会
第306662318960号

Instagram: htypo

2012年3月から始めていましたが、今朝、オープンにしました。主に字休菴の画像をお見せしています(未整理ですが)。来春からとうとう茶道教室を始めます。明日からの「スイス・タイポまつり」で情報を公開し出します。

銀箔風炉先屏風

うちのは利休形で、横=三尺五分、高さ=二尺四寸、縁=五分。縁は黒塗りで鳥の子紙の総白張りが基本。普通は元伯好で、高さ=一尺八寸の風炉先が一般的。江戸間の小さい畳に置くと、畳五目/二寸三分飛び出る(正確に判断できる)。それを感じながら歩いたり、座ったりするのもいい。

全面銀箔張り、虫喰い多々。うちの茶室は部屋が暗いのでレフ反射して、点前に最適。惺斎直書「癸丑年好ミ」1913(大正2)年 50歳。

『若い人達へ/この道を往く』新刊登録

版元ドットコムに先ほど載せました。まだ公開ではありませんが、一足早く。今回もAmazonのPODとKindleだけです!小売価格ですが、学生さんのために格安。両方とも税込み¥1,320です。kdpでなかったら不可能な出版、ほんと文字通り出版革命。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909178039
よろしくお願いいたします。

天目台

利休が所持した「瀬戸天目」に添う「黒塗天目台」と同手の溜塗台で、高台内側に宗旦が花押を朱書きしている。久田不及斎箱書。どこかで展示したらしい形跡。それにしてもこの形がとてもいい。供茶には必需品。向井周太郎先生の追悼のために出してきた。少なくとも毎月一回どなたか故人の法要に使用する。
実は、今年5月に菩提寺の佐久の貞祥寺で晋山式と荼毘式が行なわれ、午後の儀式にこのような!やはり禅の茶礼と関係があるのであろう。写真は咄嗟に撮影したものの一部を拡大。台の一部がそっくり。

未完成のポテンシャル

https://www.realtokyoestate.co.jp/estate.php?n=21814

夏前から、考えだしてて、やっと実現。R不動産の担当の緒方さんは「相当尖ってますよ! ココは」ですって。ディレクターは宇野。オーナーはぼく。
河又さんに頼んで、離れは電気工事、庭とコインパーキングの境をフェンスに、最終第三期工事に突入です。
どんな方が、借りてくださるのか??? 楽しみでしょうがない。

秋の集い

今日は、無事終了のお知らせです。「春の懺悔の会」の続きで、うちで催すNIDのalumni、楽しかった。
春のとは趣きを変えて、半数の方々となって小ぢんまりと。とてもよい会となりました。うちのは昼間の会、ここで持ち寄り長ランチ。一般には、先生に謝恩とか学校に感謝とかいって、夜に中華料理屋なんかで酒飲んで花束贈呈なんかやる。全く違うw 小泉研究室では常に今の世の中の問題点や近未来のことを話し合う。特にデザイン界と日常のなんでもないようなことの関係、全員からいろいろな意見が出た!興味深いのは、一期生は数人いたけど、他十期生まで一人づついる。皆共通に話せる。これはほんと素晴らしいことです。
今の(広い意味で)デザインを見ていると教育は大切。心に残ったのは、有名人となんかやったとか受賞を自慢したりが全くなく、現職について客観的に批評ができる方々だったことだ。

朝鮮の美術

市外日暮里町一一〇四 硲真次郎様
「朝鮮の美術」製本に手間どり、御手許(おてもと)に入るのは五月初旬に延びました。不取敢(とりあえず)御断りまで 二十九日 柳宗悦
という葉書。
 これは関東大震災の前年1922年に発刊した私家版和装の重要な本のことであろう。宗悦筆のお軸は前から狙っていたが、格好ばかりでイマイチ、ここには相応しくないものばかり。茶喝とか心喝などいろいろ実物を見たが、腑に落ちない。しかしこの一枚の古い葉書こそ、この茶室にピッタリ。さて、この硲(はざま)という人物。とても謎。名著ができる直前に、わざわざ一筆知らせているという仲。それもこの短文の中で「製本で」と理由まで述べている。どういう方なのだろう。もっと驚いたのは、目と鼻の先、母校の小学校前の大通りを入ったところあたりに住んでいたのだ。ちょっと調べてみると、高村光太郎や藤田嗣治と知り合いなのだろうか。こういう謎はとても好き。