残ったモノ、通り過ぎたモノ

…実は、やっと実家周辺のリノベーションが終わり、ようやく客人にお見せできるような施設に近づいてきました。活版やスイス・タイポグラフィはもちろん、この冊子にあるようなテーマ(うちのコレクションに関係あるもののみ)そしてこの近所の歴史的文化を感じられる場所になる予定です。アーカイブとは、なんでもかんでもの資料ではない。少なくても厳選して残ったモノ。
ここは図書館ではないし、個人のコレクターの足跡でもないので、読んで特に感じなかった本はその後すぐに手元から離れたし。おおおおにして、残っていたものは後日学生のためにとか、この本はいつか何かの役に立つ、、、といったような漠然としたモノ(著書の一般的な参考書も含め)。レコードも同じく。購入し直後に聞いて、二度と聞いていないものばかり。そのようなモノは今までの断捨離で全て消えた。通り過ぎたものはぼくにとって本質ではない(Reduction)。それを明らかにしておけば、実際のものが(例え複製や大量に作られたものであっても)生きてくる。
将来、ぼくと同じ思考のラインにのった人がいたら(つまり流派の手前)、はぐれないようにしてあげることができれば、人がここの情報を足掛かりに多様化できる。そのように構築したい。なかなか難しいが。

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