to India

苦しかった日々を思い出します。2年前の今日という日、とっても大切な晩でした。出会い、そして助けてもらった。ここのところ野放図な...そして今日。
>Good decision. Will write more details. Start to study Radjastan . . .
>
>W.

バーゼルのサマープログラム 続報

ふたりともよかったですね〜〜.
本場で,本物ができて.ぼくも誰よりうれしいです.
>小泉様
>
>今日でとうとうワインガルトの授業が終了しました。
>授業内容は予想通り、プリントされた文字を鋏で切って
>白い紙の上におくという方式でした。
>
>一人一人の机にワインガルトが赤ペンを持って回ってきて、
>良いと判断したものにチェックをしていきました
>(小泉先生の付けてくれるしるしとまったく同じでした!)。
>
>ワインガルトはみんなの質問に丁寧に答えていましたが、
>時々辛口のジョークを披露していました。
>
>ワインガルトに「Hitoshiの学校は日本一の学校か?」と
>聞かれたので 「そうです。」と答えました。
>
>小泉先生の授業が懐かしくなり、早く授業を
>うけたくなりました。
>あとは3Dの授業を残すのみとなりました。
>Baselの生活もあと残り少なくなりましたが、
>がんばって過ごしたいと思います。
>
>M & Oより
>7/14

バーゼルのサマープログラム

ドローイングなど終了して,今日からワインガルトですね!
schedule
メールが届きました.
>小泉 均 様
>
>こんばんは。
>明日からいよいよワインガルトの授業が始まります。
>
>授業用に使う道具らしきものをみかけたのですが、
>テープといろんな大きさの文字を
>A4にプリントしたものがあり、
>小泉先生の授業を思い出して、ますます楽しみになりました。
>
>この学校の基本姿勢は、1つのテーマを繰り返し、
>いろんなバリエーションで探求するということらしく、
>今までのドローイングやカラーリングの授業も
>そのメソッドにもとづいているようです。
>
>サマープログラムももうすでに前半が終了して
>後半にはいりますが、Oさんと二人で力をあわせて
>楽しみながら学びたいと思います。
>
>小泉先生もこの学校では知っている人が多いので、
>小泉先生の所で学ぶことができる幸せを改めて実感します。
>
>また報告メールを送ります。M
==
>小泉様
>
>あっという間にBaselの授業が始まって一週間が
>過ぎてしました。
>言語の壁もかろうじて乗り越えつつ、
>朝早くからの授業をこなしつつ、
>ビアパーティー用の写真もなんとか撮ったりしています。
>最初の4日はピーターのドローイングの授業でしたが、
>小泉先生の生徒だと言ったら、
>「なるほど。彼はナイスガイだよね!」と言っていました!
>ワインガルトも「Hitoshi Koizumiの生徒かい」と
>かなり嬉しそうでした。
>今週はとうとう木曜日からワインガルトの授業が始まります。
>楽しみです!
>
>追伸:小泉先生はBaselに来ないのですか〜?
>先生が来たらもっと楽しかったのにと思います。。。O
==
いいですね〜〜.ぼくも行きたい.
TS_gで一生懸命やってきたふたりなので,だいじょうぶでしょう.
心配なのは,帰国するか,です.たのしくって,戻って来ないのでは???

9.11黙祷

この5年、世界中いろいろなかたちで多くの命を失った。すべてここから。。。ワインガルトが直後にいっていたこと、すべては丸がつながって、うまくいっている。ひとつの丸がくずれると、連鎖ですべてがいびつになっていく。
あの時、ぼくは長岡のホテルでCNNのNEWSをライブで見ていた。。。はじめはビル火事のようだったが、2機目が飛び込んだ瞬間は忘れられない。

ww

本から離れて、またウロウロしていたら、
http://mojix.org/2003/12/09
ウォルフガング・ワインガルト – 32個のオプションが見せるひろがり
というのをみつけた。
なんでも3つに分けて考えるのは、マッキンゼーだったろうか?
Webサイトの作り方などでも、メニューなどを並列にならべる(いわゆる「オプション数」)のは、7プラスマイナス2、つまり5~9個がいい、などとよく書いてある。3つとか5つくらい並んだものは、たしかに把握しやすい。人間がパッと見てわかる範囲がそのくらいだ。その3つや5つですべてをカバーできなくても、だいたい把握できれば、大抵はそれで済んでしまう。本棚にあった『タイポグラフィ トゥデイ』をひさびさに手にとってめくると、巻頭のウォルフガング・ワインガルトのページが目に飛び込んできた。それは「My morphologic Type-case(私の形態学的タイプケース)」と題された文章で、編者のヘルムート・シュミットから依頼された「私にとってタイポグラフィとは何か」というテーマに沿って、エッセイふうに、しかし真面目に書かれている。その問いに対して、まず<ひとことで言えば、「すべて」である>と答え、<私がデザインしたものの中で、君にはほんとうにわずかなタイポグラフィックな要素しか見い出すことができないものがもしあったとしても、それも私にとってはタイポグラフィなのだ>と書いたうえで、ワインガルトは自分のタイポグラフィの作品を以下の32通りに分類している。
1. 実験的タイポグラフィ
2. 反吐タイポグラフィ
3. サンシャインタイポグラフィ
4. 宗教的タイポグラフィ
5. 筆跡学者風タイポグラフィ
6. 反復タイポグラフィ
7. 宇宙的タイポグラフィ
8. タイポショップ-パイロット的タイポグラフィ
9. 文字-シンボルタイポグラフィ
10. おかしなタイポグラフィ
11. M タイポグラフィ
12. 蟻タイポグラフィ
13. 文字組-図版タイポグラフィ
14. クリップアート風タイポグラフィ
15. 5分間タイポグラフィ
16. タイプライタータイポグラフィ
17. スイス的タイポグラフィ
18. 幻想的タイポグラフィ
19. 学問タイポグラフィ
20. なぐり書きタイポグラフィ
21. リスト式タイポグラフィ
22. 壁紙タイポグラフィ
23. 階段式タイポグラフィ
24. 象徴的タイポグラフィ
25. お役所的タイポグラフィ
26. 写真を重ねてごまかしたタイポグラフィ
27. お絵描きタイポグラフィ
28. ピクチャータイポグラフィ
29. 理知的タイポグラフィ
30. 人民のためのタイポグラフィ
31. 中軸タイポグラフィ
32. インフォメーションタイポグラフィ
これだけ挙げておいて、ワインガルトは<わかってもらえたと思うが、私はとにかくなんでもやりたいわけだ>と書いている。
ウォルフガング・ワインガルトは、編者のヘルムート・シュミットらとともに、バーゼルのエミール・ルーダーの教え子のなかで最も著名なタイポグラファーである。しかしここでは、「君」(ヘルムート・シュミット)が比較的ルーダーに近いスイス派のモダン・タイポグラファー、いわば「硬派」であるのに対し、自分はゲテモノ食いだとでも言わんばかりに、本気とも冗談ともつかない32個の分類を示している。<こういった私の開放的な姿勢が、チッヒョルト、ルーダー、ゲルストナー(君の好きな名前を書き加えて下さい)のような独断的なデザイナーたちと違うところなのだ。彼らは皆すばらしいタイポグラファではあるけれど、ひどい独断主義者たちだ>。私もどちらかといえば、エミール・ルーダーやヘルムート・シュミット、ミュラー=ブロックマンのような硬派なタイポグラファー、つまり「独断主義者」が好みだ。だからこそ、これまでウォルフガング・ワインガルトにそれほど注意を払わなかったのかもしれない。しかし、このテキストの次のページから始まる10数ページのタイポグラフィー作品を見ていると、その驚くほど幅広いスタイルにもかかわらず、どれにも見どころがあり、一定の質をキープしている。これを見ていて気がついたのだが、ウォルフガング・ワインガルトは、ルーダーやミュラー=ブロックマンなどに連なるタイポグラファーというよりも、ロイ・リキテンシュタインやローレンス・ウィナー、エド・ルーシェなどの現代美術作家に近いようなところがある。ウォルフガング・ワインガルトは、私が3つや5つのオプションで見ようとしていたタイポグラフィーの世界、その狭い視界の外側にいたのだ。彼の作品を見ていると、上の32個のオプションは、すべて本気とは思えないけれども、かなり本気であることがわかる。もしかして、ひとつ残らず本気かもしれない。把握しやすい3つや5つのオプションは、理解するための時間や労力を節約してくれるが、一定の「視界」から出られないということにもなりやすい。あえて32個のオプションを並べて、それをひとつひとつ真面目に検討してみれば、自分の視界を超えた「ひろがり」に、少しでも近づけるような気がする。そうそうたるメンツが参加する『タイポグラフィ トゥデイ』のなかで、編者ヘルムート・シュミットは、ワインガルトのこのテキストを冒頭に置き、彼の幅広い作品を10ページ以上にわたって載せている(この本のなかで最高の扱いだ
— ルーダー以上の)。そのことすら、私はこれまで気づかなかったのだ。
っというところが脳裏にのこる。ワインガルトの教えの深さ。。。タイポグラフィ/あしたは大学。