夕刻の国際文化会館(鳥居坂の旧岩崎邸)の庭の木々のみどりは冴えに冴えて、目に匂うようでした。
めったにみたことがない、ものすごくきれいなみどり。
「瀬底恒さんお別れ会」にぴったりの美しいひとときでした。今年3月3日ひな祭りの日に亡くなられて、今日みなさんとお別れしました。参列された人は1960年WoDeCoにゆかりのある方方、日本の建築界やデザイン界を築き上げた方方がたくさん。ぼくなどは全く参加する資格がないのですが。。。よんでいただけました。
スピーチは彼女が今でもその場にいるような、いきいきしたエピソードばかり。「Think Big.」彼女のすばらしい言葉。おそらく今、すべてに足らないことかもしれない。。。
瀬底さんが、ぼくがそうまだ23,4のデザイナーの見習いの時におっしゃったひとことが忘れられません。「小泉君、若いうちから、石なんて、いじっちゃいけませんよ!すわれちゃう(当時から危ないものに興味を持っていたから?見抜かれていた?しっかりデザイナーとしての仕事をしなさい!)」って、なつかしい。デザインのことを全くしらないぼくに、すごく、いろいろ刺激してくださった、瀬底さん。どうもありがとうございました。
ほんもののモダンで、日本らしい日本を知り尽くしていた瀬底さん。玄関にBayerの大きなドローイングがかけてあった日本家屋のご自宅におじゃまして、みどり色の麻の大きな蚊帳(昔の日本!)をいただいて、しょって帰ってきました。遠い思い出です。これが大切な形見となりました。