今日から、桑沢夜間のタイポグラフィ/レタリングのクラスがスタートする。
ぼくの授業は筆を扱う。久しぶりだ。このクラスはバーゼルのAndré Gürtlerの授業を手本にした。
書でもなく、絵画でもない、筆の授業。
川合玉堂が『日本画の描き方』で画筆の持方という項で
「…手首はかるく紙上にふれるぐらいにして肱を上げる。どうしてかといふに、肱をつけると運筆が自由にゆかず、線なども曲つたりなんどして活気のないものができるからである。それで気品のある生きいきとしたものを描かうとするためには、最初から肱をあげて描くことを稽古すべきである。…」
と述べている。生きた線を描く。「強き稽古、物数を尽くせよ」

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