『句経』

北園克衛俳論集
風流陣発行所 1939年7月5日
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 最近、煎茶が盛んに成りつつある事は尠くも意義ある事といって良い。然しそれが抹茶のフォルマリズムに接近することを意味するならば問題にならない愚かなことである。煎茶の境地を作る事と煎茶のフォルムを作る事とは出発に於いて両極を意味している。境地は慣例を作る場合があるが、形式は決して作らない。慣例を形式化する者は常に亜流のペダンティシズムである。
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 慣例は可能性の上に存在するものである。形式は可能性を拒否する事に依って存在するものである。
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このページしか、読めなかったのですが、「形成」をなりわいとしているものにとって、とても深い意味をもっているような感じがします。

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