竹尾の林治雄さんのこと

今晩、お別れをしてきます。昨年の8月30日に植村さんと、CRANE社のコットン紙を輸入されるとのことで、活版のことなどでいろいろと相談に佃に初めていらっしゃった。これが最後でした。
林さんとはとても長く、楽しい日々を1980年代の若くて活発な時期にごいっしょさせていただきました。ぼくが独立して、多くの竹尾の紙見本帳のデザインさせていただきましたが、当時の企画部長の木戸さんからいただいた仕事の実務の担当者でした。スイスに行ってからは、いつも木戸さんとのやりとりでしたので、疎遠に。ぼくが長岡に戻った頃は、すっかり会社は変わってしまいました。
長岡での2003年からの三番目のカリキュラム(新しく視覚デザイン学科にするために考案した)「視覚デザイン材料学」の一人の先生にお願いしました。そのときにやっと紙の授業に力を入れることができて、地元北越製紙の工場見学や小国の手漉紙の職人さん実習を授業にとりいれ、画期的なものにしたと思っていました。その時、林さんとお酒を飲んで、いろいろ夢を膨らませた思い出が残っています。
同時に桑沢夜間部にも、ぼくの授業のゲストで初めて来ていただいて、木戸さんのとは違った彼らしいとてもすばらしい授業をしていただけました。林さんのときどき「ニコッ」とする笑顔が今も脳裏に浮かびます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です