外食経営に役立つブックレビュー:『ちょっとしたものの言い方』

http://news.nissyoku.co.jp/Contents/urn/newsml/nissyoku.co.jp/20120206/TANAKAK20120206042244882/1
●隠れた実用書のベストセラー 実際に使える1000の用例
少しあらたまった文章を書こうとして、言葉に詰まったという経験はないだろうか。たとえば、昔の恩師やお世話になった上司など、ずっと目上の方に手紙を書く必要が生じたときに、「こんなことが言いたいのだけど、どう表現したらよいのか分からない」と悩んで筆が止まってしまったというような体験は、誰しもあるのではないかと思う。あるいは、そういう書き慣れない文章を書かずにすむように、年賀状や暑中見舞いといった定型的な文書以外は、手紙の類・・・
外食 2012/02/06 日付 395号 15面
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http://you4541.at.webry.info/200903/article_7.html
●名企画の話し方の本
・・・ 『ちょっとしたものの言い方』の中身もいいが、単行本の2色刷りカバーデザインはシンプルでセンスがあった。本文の解説文の体裁がまた斬新。可読性を失わない範囲内で微妙に変化させているのがいい。ページごとに体裁を変えるのは手間暇がかかるもので、デザインにそうとうなこだわりをもった編集者かデザイナーでなければできない仕事だったろう。文庫になってカバーは平凡なものになったものの、凝った本文の体裁は文庫でもそのまま生かされている。
・・・役立つ実用書というのは漢方薬のように、『ちょっとしたものの言い方』みたいにじわじわと効果が出てくる本のような気がする。
 『ちょっとしたものの言い方』がヒットして、パキラハウス編集の英語版『ちょっとした話し方 アメリカ口語』(講談社)が出た。こちらはアイデア倒れ、編集が練れてなく使い勝手が悪い。
 『ちょっとしたものの言い方』が出て、やる気のある編集者はやられたと歯噛みしたのだろうか。柳の下のドジョウ、他出版社からは女性版、冠婚葬祭版、就職活動版の、ものの言い方の本が雨後の竹の子のように出た。それだけ『ちょっとしたものの言い方』の編集ポリシーは衝撃的で画期的だった。わたしはこの本を実用書の隠れた名企画の1冊にあげたい。本屋大賞はこういう本にこそ与えられなければと思う。
2009/03/19 19:40

外食経営に役立つブックレビュー:『ちょっとしたものの言い方』」への1件のフィードバック

  1. スリムでストイックな体裁、しかし挑戦的。この本で本文組のツメではなく、アキの美しさと出合いました。とても良い本。

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