★★★★★ 本を読んで「文字を読んでいるのを忘れた」驚きの体験
2023年11月13日(なんと2ヶ月以上前)に。セロリの脇腹さん、どうもありがとうございました!!!「ビデオレビュー」機能つきで。
本を読んで「文字を読んでいるのを忘れた」驚きの体験は人生で初めてでした。
その体験をしたのがこちらの本。ボタニスト。
中身は専門家ではないので詳しく触れないのですが、文字と文章の配置が内容を引き立てていて美しいのです。
1ページ2ページと読み進めるうち。
いつの間にか、文字がすーっと後ろに引いて透明に溶けてゆき
著者の書く世界、植物に溢れる、鮮やかで詩的な光景だけが浮かび上がってくるのです。
この感覚は一体?!と、初めての読書感に衝撃的なほどクラクラしました。
文字と余白のノイズが極限までないと、こうも物語が引っ掛かりなくサラサラと読み手に流れ込んでくるのかと…。
没入とは、こういう感覚をいうのかもしれません。
文字があると読んでしまうような活字愛好者の方、ぜひめくってみてください。