瀧上樵人図

まさしく天地人。樵人は河鍋暁斎、瀧は佐竹永湖の筆による合作である。よく見ると木の上に斧を翳した人がいる。なんとも不思議な飛瀑図。
作成年代は、明治4年から暁斎没年の明治22年の間かと思われる。ちょうどその頃、暁斎はうちの裏、永湖は本郷に住んでいたらしく。樵人の近くには暁斎の落款と「酒仲画鬼」の朱印が。おそらく、人とここの部分だけうちの裏で書かれたのであろう。どのようなやりとりであったのか、想像するだけで楽しい。ひょっとしたら木樵は庭師だった和三郎か?表情が豊かで、日暮里の隠者に通じるような一種の物語絵。それにしても、当時流行った鉄斎の滝のようなリアルすぎる絵は好みではない。描き込んでいるが、この絵のようにさっぱりとリダクションw

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