001: 1983年に訪れたパリのImprimerie Nationaleの現在の姿が美しい写真で語られていた。この場所は、ぼくのタイポグラフィの原点だ。「文字展@smt」の講演では語ったが、あそこは活字の宝庫だ。写真に頻繁にでてくる”grandjean”は文では語られていないが貴重過ぎる写真だ。本当にうれしかった。本にもあるように、ぼくは当時”garamond”のオリジナルを見られたことが天にものぼる日だったと記憶する。一種の洗礼だったと思う。この本の写真にはなかったが、あれはどうなったのだろうか。フルティガーもガラモンは別格扱いで、崇拝の領域に入ると言っていたことを思いだした。ブックデザインに使われていた書体はその周辺に何の配慮もなかったのが残念でならない。ぼくにはギリシャとの関係がいまいち理解できないが(ぼくの能力が足りない)、すてきな本。
002: 幻の未来派の最後の展覧会0,10、あんまり資料がない、こんな本があったなんて。。。『タ読方』の20ページのMalevitchの展示がそれと深い関係にあるのだけど。このへんはぼくは勉強不足で全くわからない。でもこういうことってちょっと調べるとやみつきになる。
これらのようなことを探ることは20代は夜中に仕事終わった後のたのしみでよくしていた。こっそり活版印刷したりね。そういえば「タイポグラフィ学会」が設立します。ぼくも発起人のひとりなのですが、タイポグラフィを研究したい方はお勧めです。タイポグラフィ学会設立準備室東京連絡所 株式会社朗文堂あてに。
[メモ]
当初は写真を載せていこうと思いましたが、方針を変更しました。