昨日冊子にて、審査員の方々から的確なお言葉をいただきました。とてもうれしかったので、印象に残ったお言葉を:
【濱崎実幸氏評】
「四六判としては不相応な小口の余白の確保を可能にしている。」
機能としての本をかなり追求してました。
「本文の意匠はストイックに抑制されていて、罫線一本引くのにも注意が払われている。」
私たちの流派の技の一つです。
「書体の選択と行間、余白だけでデザインした潔さがよい。」
タイポグラフィの基本です。文字のサイズが小さくても、、、
「このコンクールで色上質の見返しはなかなかお目にかからない。」
そうですね。デザイナーはほとんど積極的に使用しない紙です。笑
「お金をかけていない。使う人の立場になり外連がない、」
高価な紙や奇抜な流行紙でデザインをしたというごまかしは好みではありません。
「この判型では悪目立ちするリボンの栞はご愛嬌か。」
我慢はしていませんが、意識して栞を使用していただきたいという願いが込められております。それと銀色、幅(約8p二倍)で金属活字を意味しております。
【中江有里氏評】
「端正な存在感があった。」
そう感じていただけ幸せです。
「箱から出すとしっとりひんやりとした表紙があらわれ、ページをめくるとタイポグラフィの世界が広がり」
映画のように。
「仕事上必要でなくても、手元に置いて時折ページをめくって眺めていたくなる。」
まさしくです。
【岩瀬学氏評】
「サイズも仕様もすべて日常で使用してもらう事を前提とした選定で、それは一貫している。」
はい、普段使いのデザインです。
「使い勝手から四六判という小さいサイズを採用しているが、それが不利にならないようにレイアウトにも配慮しケースの素材選びからも華美にならず、それでいて良質さも兼ね備えたデザインになっている。」
まさしくです。
御三方、貴重な評をどうもありがとうございました。