ぬかくん

始めて一ヶ月、とてもハマっている。とてもとてもかわいい。
うちの「糠漬けの床」。母親のを受け継いで、ぼくがブラシュアップしている。
毎朝、手入れをしていて、ここのところ、ものすごくパワーアップしてきて、良い風味が出てきた。
とうとう茄子!
とてもうれしい。

圓通

【ゑんづう】真理があまねく行き渡っていること。修行者の知慧がすべてに及んでいること。
吸江斎 筆 1818–1860
久田家7代宗也(啐啄斎の弟)の子。紀州藩徳川治寶より真台子の皆伝を授けられ、利休の茶の湯的伝を伝える。8歳で家元を継いだため、皆伝は一時、了々斎より治寶に預けられていた。1836
つくづく惚れ惚れする書。現代の(マスコミやデザイナーがチヤホヤする)有名書家には絶対に書けない。

如心斎作写 コマノ紋香合 (1933)

初釜三昧の日々。
ヒョンなことから出会った。こういうものがあるんだ!すごい。樂惺入造。惺斎蓋裏朱書きの在判、箱書に癸酉とあるから70歳の時の正月?如心斎自作二つの香合「本歌」の金色の線で緑の方。そっくり。もっと黒っぽいと思っていたが、ますます深い記号の世界、渦と永遠に回り続けるコマ。
http://www.omotesenke.info/english/effort/01/03/img/ishizue3.pdf

new year 2020

とても遅いですが、今年も若干ですが印刷物の年賀状をつくりました (手作り今日5枚だけ、昨年刷った未発表活版印刷をカードに)。あと日頃お世話になっている方に明日以降、ご挨拶でお送りします。
今年4月に弊社刊行予定の本の特別版ジャケットの試作用校正刷で、まだまだどうなるかわからない代物。
1月28日から竹尾で実物を展示、「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.15。昨年と同様、ぼくのは東京、大阪、福岡。宇野のは東京。二人のを合わせると完全となります。どうぞお越しください。
!「(漢字の指定)表記にご注意ください。」という注告に。大笑
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https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20200128.html

初釜会記

稽古始め:
掛物 即中斎筆 春入千林處々鶯
釜 即中斎極 丸釜 古浄元作
炉縁 沢栗 久以作
香合 即中斎好 傳来独楽紋
蓋置 青釉竹節 覚入作
茶入 李朝中期絵御本 銘:韋駄天、仕覆真田間道
真竹茶杓 常づかい 銘:蓬莱
主茶碗 黒樂 銘:初代錦 一指作*
替茶碗 萩*と越前焼刷毛目 五島哲作*
(由緒:扁額作者の菊谷氏の母上所持品を譲り受けた三碗*)
掛花入 青竹一重切
花 短い結柳、白椿蕾添え
濃茶 子昔 詰:一保堂茶舗
菓子 常盤饅頭 二久作

「利休のかたち」展にて

大晦日に会場にて『山上宗二記 (今日庵文庫蔵)』を拝見。論点となる「山ヲ谷西ヲ東ト茶湯ノ破法度物ヲ自由ニス、」のところの解釈が、利休は茶ノ湯を自由になしたが、名人なればこそ正道は外れないという旨。この解釈が、決して7Fのようなことではような気がする。
指月集には「茶道の本意は、ひとえに清閑をたのしぶ人に存して、墨宝、名器の中にあらず。」とある。
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茶道具には「利休好み」や「利休形」など千利休の名を冠した道具が数多くあるが、それがはたしてデザインとしてスタンダードとなっている「利休のかたち」ということなのか、、、東京・松屋銀座で「利休のかたち – 継承されるデザインと心」展2020年1月20日まで。
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それは儀礼的なものを無視したことでなく、…古人もこれを茶の湯の心得、その法式を大切にすることのみを心懸けていたが、「易ハ、其法式ヲ階子ニシテ、多少高キ所ニモ登リタキ志」があってそれに立ち向かったのである。
『茶の美学』p.83–84

2020年 謹賀新年

安倍政権の三つの問題点:
第一「責任の放棄」
第二「国会軽視」
第三「官僚の変質」
まず、日本という国を正すこと。
そして、個人個人も基本から。
今年は、勝負の年。
出版社としてスタート。

久以

侘た炉縁。+1歳の記念に。
ふさわしい来客時に、この景色をぜひ。この極自然で作為のない木目、色と艶。完成の域に達してきた。(普段の炉縁は直記作)

衝開碧落松千尺

一般に茶掛だと、松樹千年翠、松無古今色、吟風一様松、冬嶺孤松秀、鶴舞千年松(白鶴舞老松)あるいは松一字。実に目出度い。
この禅語の出典は不明で『嘉泰普灯録』らしい。下は截斷紅塵水一溪(こうじんを せつだんす みずいっけい)と続く。謎なのは(へきらくを ほうかいす まつせんじゃく)「碧落衝開松千尺」とそのまま書かれている(字並びはこっちの方がいいと思う)。
一本の松(枯れない常緑の精神)が高く崧え、真青な天空(浮世)を衝き破る様子。立った道人の孤高さを示している。明治8年(1875)加賀天徳院25世18年間の大休悟由禅師の筆で、永平寺に入山する前の墨蹟。また表具はボロボロ、おまけに天から水跡のシミが天に突き抜けているうちの赤松のよう。欲しかった僧の書。先日の「喫茶去」のように緩くない実に強烈な書と出会った!
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