茶人論

珠光:極月冬木の雪、遠山に似たるか
引拙:十月時雨の頃、木葉乱るる時節に似たり
紹鷗:夏も越し、秋の月、紅葉に似たり
利休:早、冬木なり
偉大な四人の茶人たちが描いていた茶の世界と現代の違い。このようになるとは全く予想していなかったのではないか。違いというか根本が異なる。

令和2年3月号 同門

開封したら、本誌の前に一枚別紙が入っていた。新型コロナウイルスによる取りやめの案内。とても悲しい出来事。
異例!おそらく、30年見てきたけど、これは初めて。
記事に今年の東京初釜の写真、この問題を国内で大きくした張本人*が座ってる。今年はなんと正座している。とても滑稽。
*日本人の楽しみを奪っていく男

作意と作為

滾(たぎ)りたる茶=
他より、ぬきんでている茶・ひいでている茶。ひたむきに修行に励む茶。
ぬるい茶=
湯の温度が低い茶ではない。働きなく、間の抜けた茶。
「芸術などというあからさまな意識をもつことは、茶をぬるくすることになるであろう。」p.89

また音楽CDのデザイン

忘れてたぐらい前に、仕事をしてました。
「SEWN UP 2016–2018」
お断りしたのですが。結局福島さん、何回かうちにわざわざ新潟からいらっしゃって、熱心な方。茶を点ててさしあげ、お話をお聞きして、お引き受けした。今回はカメオ(友情出演)。デザインは福島さん、ぼくは整えただけ。
CDふたつになりました。なんとなくうれしい。
やはりScriptographer universはすばらしい! おもしろい!!
PS1のAbobe製Universをパラメトリック・タイポグラフィで自由自在に!!!
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写真は福島さんが送ってくれたものoriginal:

ぬかくん

始めて一ヶ月、とてもハマっている。とてもとてもかわいい。
うちの「糠漬けの床」。母親のを受け継いで、ぼくがブラシュアップしている。
毎朝、手入れをしていて、ここのところ、ものすごくパワーアップしてきて、良い風味が出てきた。
とうとう茄子!
とてもうれしい。

圓通

【ゑんづう】真理があまねく行き渡っていること。修行者の知慧がすべてに及んでいること。
吸江斎 筆 1818–1860
久田家7代宗也(啐啄斎の弟)の子。紀州藩徳川治寶より真台子の皆伝を授けられ、利休の茶の湯的伝を伝える。8歳で家元を継いだため、皆伝は一時、了々斎より治寶に預けられていた。1836
つくづく惚れ惚れする書。現代の(マスコミやデザイナーがチヤホヤする)有名書家には絶対に書けない。

如心斎作写 コマノ紋香合 (1933)

初釜三昧の日々。
ヒョンなことから出会った。こういうものがあるんだ!すごい。樂惺入造。惺斎蓋裏朱書きの在判、箱書に癸酉とあるから70歳の時の正月?如心斎自作二つの香合「本歌」の金色の線で緑の方。そっくり。もっと黒っぽいと思っていたが、ますます深い記号の世界、渦と永遠に回り続けるコマ。
http://www.omotesenke.info/english/effort/01/03/img/ishizue3.pdf

new year 2020

とても遅いですが、今年も若干ですが印刷物の年賀状をつくりました (手作り今日5枚だけ、昨年刷った未発表活版印刷をカードに)。あと日頃お世話になっている方に明日以降、ご挨拶でお送りします。
今年4月に弊社刊行予定の本の特別版ジャケットの試作用校正刷で、まだまだどうなるかわからない代物。
1月28日から竹尾で実物を展示、「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.15。昨年と同様、ぼくのは東京、大阪、福岡。宇野のは東京。二人のを合わせると完全となります。どうぞお越しください。
!「(漢字の指定)表記にご注意ください。」という注告に。大笑
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https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20200128.html