練香

大切なときには、即中斎好み「雲井」松榮堂製に限っていますが、以前は大久保紫月好みの「黒方(くろぼう)」を頻繁に使っていました。これは六種(むくさ)の薫物のひとつでとても有名。沈香、丁子香、甲香、麝香、薫陸香、白檀などをまぜて作ったもので、幽玄をあらわすとされた。源氏物語 第三十二帖 梅枝 第一章 光る源氏の物語 薫物合せ、三.御方々の薫物「さらにいづれともなき中に、斎院の御黒方、さいへども、心にくくしづやかなる匂ひ、ことなり。侍従は、大臣の御は、すぐれてなまめかしうなつかしき香なりと定めたまふ。」の一説にあり。今日は先生の好みだった鳩居堂製ではなく、初めて山田松香木店製を入れてみた。なるほど香舗によって全然違う!言葉では表現できない。
有名な北宋の黄庭堅「香十徳」の
 感格鬼神
 清淨心身*
 能除汚穢
 能覺睡眠
 静中成友 
 塵裏偸閑
 多而不厭
 寡而為足
 久蔵不朽
 常用無障
今日はやはり*これでしょうか!

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