朝鮮の美術

市外日暮里町一一〇四 硲真次郎様
「朝鮮の美術」製本に手間どり、御手許(おてもと)に入るのは五月初旬に延びました。不取敢(とりあえず)御断りまで 二十九日 柳宗悦
という葉書。
 これは関東大震災の前年1922年に発刊した私家版和装の重要な本のことであろう。宗悦筆のお軸は前から狙っていたが、格好ばかりでイマイチ、ここには相応しくないものばかり。茶喝とか心喝などいろいろ実物を見たが、腑に落ちない。しかしこの一枚の古い葉書こそ、この茶室にピッタリ。さて、この硲(はざま)という人物。とても謎。名著ができる直前に、わざわざ一筆知らせているという仲。それもこの短文の中で「製本で」と理由まで述べている。どういう方なのだろう。もっと驚いたのは、目と鼻の先、母校の小学校前の大通りを入ったところあたりに住んでいたのだ。ちょっと調べてみると、高村光太郎や藤田嗣治と知り合いなのだろうか。こういう謎はとても好き。

瀧上樵人図

まさしく天地人。樵人は河鍋暁斎、瀧は佐竹永湖の筆による合作である。よく見ると木の上に斧を翳した人がいる。なんとも不思議な飛瀑図。
作成年代は、明治4年から暁斎没年の明治22年の間かと思われる。ちょうどその頃、暁斎はうちの裏、永湖は本郷に住んでいたらしく。樵人の近くには暁斎の落款と「酒仲画鬼」の朱印が。おそらく、人とここの部分だけうちの裏で書かれたのであろう。どのようなやりとりであったのか、想像するだけで楽しい。ひょっとしたら木樵は庭師だった和三郎か?表情が豊かで、日暮里の隠者に通じるような一種の物語絵。それにしても、当時流行った鉄斎の滝のようなリアルすぎる絵は好みではない。描き込んでいるが、この絵のようにさっぱりとリダクションw

直取引

本日から、条件が揃いましたので紀伊國屋外商部に小社発刊のPODを納品することになりました。こちらは特に大学の図書館ということでAmazonだけでなく小社の紙の本を入手できることになりました。進歩だと思います。とてもうれしい。
出版の革命と言われているこの紙の本は在庫を抱えないというSDGs中8番(働きがいも経済成長)と12番(つくる責任つかう責任)にあたる。倉庫代がかからない上、余計に印刷する必要がない。(取次業務経費と制作費の浪費分を安価にできる)なんとすばらしい。また、読者は「ポチる」ことでいつでもどこでもスマホで購入、自分のスマホに載せて情報を保存しておくこともできるという願ってもいない情報を手に入れることができるのだ。そういう情報を死ぬ直前まで発信していきたい。もちろんISBNは小社ので、全て国会図書館には紙の情報として永遠に存在することになる。

それにしても朝日新聞社。朝日ジャーナル・週刊朝日・アエラの個性がごちゃごちゃ。売れれば良いのでしょうか?「名物企画お引っ越し」はいいけどアエラの読者には必要ない情報、雑誌の個性がどんどん消えていく。そういう時代なのでしょうか、SNSじゃないんだから毅然としてほしい。だから紙の情報は売れなくなる、、、悪循環。AERA創刊から父が休まずとっていたが、母と合意でこの6月一杯で定期購読を解消しようと思う。表紙写真のセンスも酷いし。とても残念。

AERA 2017号

ビジネスのうまみ消えても紙の本はなくならない
紙の本を読む人が減っている。「町の本屋」がどんどんなくなっている。…
「本がなくては生きてゆけない人」がいなくなることはない。その人たちが本を書き、出版し、販売する営みは決して終わることがないだろう。

うちの本は、ごく僅かでも、正確に「書籍」のカタチで残しておきたい(スイスと国立国会図書館にはある)。そして欲しい人が欲しいときに即手に入ればよい。在庫はいらない。

似坐禅僧

読み下しをしていただきました。

愛梅人似坐禪僧 看到宵分未點燈
春月當窓疎影現 半場殘夢冷於氷
        磐溪老人

(梅を愛する人、坐禅の僧に似たり、看て宵分に到るも未だ燈を点せず、
春月窓に当たりて疎影現はる、半場の残夢氷より冷たし)
「梅を愛する人は、まるで坐禅をする僧のようで、ひたすら見続けて夜半になっても灯をつけようとしない。春の月が移って、その光が窓を照らすと、まばらな梅の枝の影が映し出される。あたかも断片的な夢の中にいるよう。夜気は冴々として氷よりも冷たい。」

旧田中角栄邸

思い出す。
当時は、都バス(学バス)が、ポンジョ行きとドッキョウ行きが目白駅前(カワムラ前)から出ていたので、通学で、角栄んち前は毎日通った。それに、よくマラソンの練習で、折り返しポイントに使われていた。
中学生の時、事件は起きた。硬式テニス部のボールボーイをしていた頃、隣の目白台グランドのコートで練習してて、角栄の庭にボールが!壁をよじ登って侵入。とってきた。電気が通った非常線が引かれていたのに成功。その後、米山に話したら同じようにして侵入、見事、警備員にとっ捕まった。

思い出す。
真紀子さんに長岡造形大学コンピュータ室Bをご案内した時。突然千秋が原にいらっしゃって、当時の事務局長がいきなり、「小泉先生のMacのコンピュータ室にご案内して、説明をしてください」と。驚いた。照明の仕掛けなど、細かく解説したことが懐かしい。
昨日、「線香をあげていた」のか。目白御殿消失、ひとつの城が焼け落ちたような感じがする。中国の宝がかなり燃えてしまったのではないだろうか、、、

AERA 2003号

決して「議論」にならない
孔子の「述べて作らず」は「私は先賢の教えをそのまま伝えているだけで、私の教えのうちにオリジナルなものは何もない」という潔い断定である。先賢の知の「伝道」に徹するところに真の「創造」がある。
やっと気づき出しているのか。

それにしても、表紙、酷すぎる。羽生結弦みたいのばかりが続く。世の中には若男いるはずだが。

罰金

興味深い書き込み。

働いたら罰金 = 所得税
買ったら罰金 = 消費税
持ったら罰金 = 固定資産税
乗ったら罰金 = 自動車税
飲んだら罰金 = 酒税
吸ったら罰金 = たばこ税
死んだら罰金 = 相続税
継いでも罰金 = 相続税
貰っても罰金 = 贈与税
生きてる罰金 = 住民税

SNSyndrome

Twitterはノイローゼを、
Facebookは悲しみを、
Google ニュースは胸騒ぎをもたらし、
Instagramは強欲さを煽る──。
そう痛感した日本在住のアメリカ人ライター、、、
https://wired.jp/membership/2020/09/17/glorious-boredom-japan-1/

ドキッとした。いい見地。
全部やってる人はどうなるの?笑
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も教えて。