ぼくがこの場で、展覧会カタログについて、あえて書き込みをしたことの心情はおわかりになっていただけたと思います。きのう初日すでに約50册出、お買い求めていただいた人がいらっしゃいます。本来の姿でないもの、非常に質の悪い印刷物が出てしまっています。デザイナーにとって、自分が生み出した印刷物が世の中に旅立つということは、仕上り全てに責任をもつということです。確かに展覧会カタログは通常の出版物とは違いますし、あえて今回もいろいろ挑戦してきました。だからといって、無理に形になったもの=販売にこぎつけるのは乱暴のように感じます。つまり、その資料ということでは解決しない部分があるからです。フリーなパンフレットならともかく、カタログである以上、質の度合いには限界があると思うのです。やはり、ぼくは思うのですが、版元とその周辺が出来上がったものの質を正確に知ってから、その程度を話し合うことは大切なことなのではないでしょうか。この2日間、ぼくはたいへん憂鬱です。
BRAUN@AXIS GALLERY
とうとう、「ブラウン展-形を超えたデザイン」スタートしました。展示はいろいろ寸前までありましたが、思い通りになった感じです。せんだいメディアテーク以来のパネルデザイン。設営ができ上がっていく興奮がよみがえってきて、夢中になっていきました。今回はいろいろなコレボレータの方々との共同作業で、うちの糟谷も大奮闘。ぜひ、仕上りを見てください!
http://www.axisinc.co.jp/events_f/braun05/braun05.html
ところがカタログは最悪です。納品は間に合わないし、印刷屋は指定の用紙を使っていない。前代未聞の大失敗です。期待してくださった方々に申し訳なく、歴史あるブラウンに泥を塗ったと思っています。デザイナーの責任を強く感じています。できることなら、会場に並べたくない。みなさん、仕事は決して急いてはいけません。今回つか見本を作らず、印刷屋に任せたのが大失敗に至りました。この道、長くやっているのに、こんな初歩的ミス、たいへん悲しい。
WorkShop#3@Watarium
今夜の●ワークショップ@ワタリウム美術館「言葉の行間をデザインする」第3回目 m(__)mごめんなさ〜〜〜い。遅刻してしまいました。みなさん、お待たせしてしまったこと、お許しください。本来、スイス時間といって、ピッタリが美しいのですが。。。30分ピッタリ過ぎからのスタート。汗汗。何か、夢中のうちに終了。どうもありがとうございました。また仕事に戻ってまっす。ココほんと、ブログ(日記って意味じゃないのだけど)になっちゃたな。。。
追加公演!!
みなさんからの御要望が多かったため、
●テンポラリ−・イミグレ−ション展関連ワークショップ@ワタリウム美術館
「言葉の行間をデザインする」追加、決定。10月8日(土) 今晩は桑沢、初回、、、なんか疲れてる。ブラウンの展示も大詰め。
WOW@on Sundays…
オン・サンデーズでの2回目トークショー無事終わった。すごくおもしろかった。旧友の塚本さんと始めて、みなさんの前でお話をした。彼とは「8 1/2」のお店のロゴを作って以来の再会でなつかしかった。いろいろな建築と本の世界が、、、そのなかでもぼくは余白/余地に対する見方が
とってもよかった。聞きに来ていただいた方々も一体化していたようだ。それと思い掛けない、すごい前座、チューリッヒからFREITAGさん御本人がみえて、ごあいさつしてくださった!新しいカバンの広告作成のための来日らしい。
たった全2回のトークショーでしたが、草野さんはじめスタッフのみなさん、塚本さん、そしてもちろんワタリさん×2、どうもありがとうございました。たのしかった。
Helvetica@on Sundays…
オン・サンデーズでのトークショー無事終わった。ひとりで2時間話しっぱなし、やっぱり疲れた。Helveticaは謎が多き書体。それにしても最近のものはHelveticaっぽくないな。そんなむずかしい書体の本を出したラルスはえらい。そしてこれからMdNから出す大谷さんの努力はたいへんなものっだ。サンセリフ書体はおのおの個性的です。ぼくはやっぱりユニバース。ウエイトはMedium。ですね、活字時代の荒削りなユニバースが好き。
ラルスの『ヘルベチカ』はどこでも。。。でもハードカバーはセカンドハンドになっちゃうかな。毎日、コンピュータで仕事してます。仕事として文字を扱うこと=コンピュータからはもう離れられないのではないかなァ。
Akira Kobayashi/LT@ABC
昨晩、ABC本店で行われた小林章さんの講演に行ってきました。やはり、タイポグラフィは基本ですね。痛感いたしました。それにしても、ドイツでの生活はうらやましいな。フルティガーは病気されて、ぼくがお会いした時とは相当変わられたようです。ぜひ、小林さんと会いにいきたいです。高岡さんから久しぶりに井上嘉瑞さんのお話をお聞きいたしました。
FREITAG@… on Sundays
昨晩、無事、第1回目のワタリウム・ワークショップ終わりました。すごい2時間でした。学生相手の授業と違った緊張感。そして受講者は満員。迫力でした。思い返してみると、あのような内容はスイス以来の久々、純粋タイポグラフィ(アルファベットだけ)。まあ、うまく行きました。日本ではCiba(企業研修)で行なっただけかな(でも目的が全然違ったものでした)。Lars Mullerに捧げるっという点でも満足な企画でした。
それから地下のon Sundays…でFREITAGやっているだよね。
http://www.freitag.ch/index_frames.php
階段降りて行った瞬間すごい!いい!興奮しちゃう!ふたつも買っちゃった(^^)ぼくがスイスに住んでいたとき(1993からの創業でちょうどオンタイム)、当時は貧乏で買えなくって。。。(話題で友だちはもっていた)あのデザインって、コンセプト完璧。そして考えてみたらカウンタースペース的なんだよね。もちろんタイポグラフィのワークショップにも関係あるし、すごい教材。そしてマリオ・ボッタの建築の中で。。。ラルスの書棚の前で。。。考えてみたら、最高の環境!ごきげんでした。受講者のみなさん、ワタリさん御一家、担当の森さん、どうもありがとう!
SwissTypo@Watarium/… on Sundays
きのう、SanFranciscoから帰ってきました。たったの5日間でしたが、Romano中心にすごい活版のプロジェクトでした。ぼくもがんばらなくっちゃ。夏休みの暑い日々ですが、おでかけください。
●テンポラリ−・イミグレ−ション展関連ワークショップ@ワタリウム美術館
「言葉の行間をデザインする」
小泉均
8月20日(土)
9月3日(土)
9月17日(土)
10月1日(土)
●テンポラリ−・イミグレ−ション展関連トーク・ショウ
「スイスをめぐるデザインのはなし」全2回@オン・サンデーズ
第1回:8月31日(水)
「ヘルベチカという名前のタイプフェイス」
小泉均
第2回: 9月14日(水)
「本を建築する」
塚本由晴(アトリエ・ワン)/ナビ=小泉
book003/004/005:
003: 前にbillの奥さんの写真集を見つけたが、今回はalbersだもんね。これはいい!うわさには聞いていましたがanniさんってすてきな人です。彼女のテキスタイルがいいんですね。それと、特別に当時のおふたりから送られたクリスマス年賀状が載ってる!
004: jean widmerの本って以外にあまりなくって、これは1991年に出ていたらしいカタログなのだけど、ボロボロだったけど、買っちゃった。強烈にうまい!これぞグラフィック・デザインって感じの本。バーゼルとは直接関係はないのだけど、やっぱり、こういう仕事は基本的にいいね。
005: この本は強烈。全ページ3色のワケのわからないFONTで組まれてて、読めない。でも、ものすごくきれい。最近見た本の中で最も狂ってる。
ぼく知らなかったのだけど、『タ読方』の43ページに載っているtypefinderが再版されました。みなさん、お勧めです!
http://www.laurenceking.co.uk/’action.lasso?-database=
lkp_basket&-layout=web&-response=home_fr.html&-add
それとそれと!この本の故郷、Londonのテロにあわれた方々にお見舞いを申し上げます。はやく人殺しのない世界を!