東都名家寄合書畫

今日の自主稽古は如心斎の道具尽し、しかし見立てのひとつで床にはこの軸を掛ける。如心斎の考案した七事式「花寄せ」に因んで風炉の季節(立夏から冬至には草花の種類の多い時期なので)、花所望ということで同席する方々が順次花入を選んでできるだけ多く茶室に取出して生けるという式法があるが、現在コロナ変異株の異常な流行のため外からの複数の客入室禁止にしたので、当分の間はこのようなことはできず、こういった現れになるだろう。
9月13日如心斎の命日「天然忌」は供茶と即中斎の円相、14日からは熊澤泰禅の円相と決めている。

茶室では語らぬが、国民に対して何も重要なことをやらない自由民主党の政治家たちには呆れる。許されることではない。言葉にならないぐらい罪深い。

大槻文彦肖像

撮影1926(大正15)年 26×19cm 玉木金次郎商店(額縁・鏡看板・製作:東京市京橋区京橋2丁目4番地)の額入り。髯を蓄え卍の紋付姿で読書する大槻文彦翁、広く世間に知られた有名な写真。右下に「大槻文彦」白抜き文字焼き込みあり。仙台で大槻文彦翁を深く尊敬する人物が永年書斎に飾っていたものらしい。https://note.com/keioup/n/n67fdbb690db2

大槻三賢人

仙台藩医の玄沢、磐渓、文彦と三代にわたって、偉業を遂げたことの一部分を調べている。それは文彦が残した「根岸及近傍図」という地図に繋がる。なんとその地図にうちの先祖の地番が載っていることから発している。ご本人は音無川ほとり東日暮里4-22(現高野ビルあたり)、雨松軒が終の住処。ここで日本初の近代的国語辞典『言海』が執筆された。
詳細はこれからじっくりと。少しずつ解明してきているのだが、おそらく出会うだろう膨大な情報からどうしたらいいのだろうか。磐渓の書も手に入ったが(四書五経ではないよう、意味不明)。この肖像画は文彦が自身のコレクションをポストカードに、実に興味深い。ヨコ組の本が机上に!

銘「雨請」

なんと、この銘あえてこの昨今の気象に答えているとしか言えない。
随流斎作、共筒。如心斎の箱添、蓋裏書き。即中斎が自作の基本とした茶杓と似ている。彼らの喝が一斉に聞こえる。

on TV

●プロフェッショナル仕事の流儀 「人生、遠回りも悪くない パティシエ・西原金蔵」
久しぶりにいいプロフェッショナルだった。超えてきた人。
Casse la têteかな? 頭を割れ! 衝撃的だな。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2021114730SA000/

「鍛えてこそ、本物になる 刀鍛冶・吉原義人」この方は論外にすごい。やはり後継者です。見れてよかった。https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2021113722SA000/

東京オリンピック1964〜2021

昨晩の開会式を全部見たわけではないが、お粗末極まりない。目的は何なのか?あのスピーチしている輩の後で旗振っている奴らは何なのか、流れている映像、仕掛け全てが緊張感なさすぎ。ただ長時間放送が流れているだけ。さて近頃、公益社団法人 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が公益社団法人 日本グラフィックデザイン協会 と名称を変えた。「グラフィックデザイナー」は東京オリンピックから始まり、東京オリンピックで終わった。ということであろう。現状を見れば明らか。単純にプロ(人)がいなくなった。
https://shop.jagda.org/about_privacy.php

いじめ

先週まで放送されていた「ひきこもり先生」
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P202100249400000/
人生の一部として、深いものがあった。ところがなんと問題提起でなく、現実問題:
オリンピックの音楽担当のいじめ差別問題。すべての情報を取り入れたわけではないが、最低の人間だと思う。まずこのようなかたちで世間に出る事態、全く相応しくない。無音でやってほしい。2020Tokyoは根本的に反対だが、この問題は論外。やってはいけない。パラはなおのこと。ぼくは幼少の頃から、いじめられっ子。胸が張り裂ける。

露堂々

ろどうどう、とうとうこのお軸を掲げるときが来ました。ちょうど本日、長年かかっていた本の第2版が堂々!
「明歴々露堂々(れきれきとあきらかに、どうどうとあらわる)」の下句。圜悟語録の僧問「明歴歴露堂堂。因什麼乾坤收不得。師云。金剛手裏八稜棒」からですが、この立派な筆の書き手の詳細が不明。通常は六字なのだか三字で唐紙一杯に強烈。
同時代の宗匠、即中斎無盡宗左ですが1936年に兄不信斎宗員を亡くし、その翌年に父敬翁宗左も亡くなったため1937年に表千家十三代家元を継ぐことになる。「即中斎」という号は、兄が亡くなった年に大徳寺489世/晦巌大楳より?他説は大徳寺501世/天彗義正より?この僧は参禅の師である(同時に授かるものなのか?)。太田常正の書は決まった有名な言葉が多く「萬々歳」「雪月花」とか「天地一家春」「常行一直心」がほとんど、やはり師家。