お尋ねの事

  一 所作は自然と目に立候はぬ様に有べし
  一 花の事、座敷よきほどかろ〳〵と有べし
  一 香をたくこといかにもさのみけや〳〵敷立候はぬ様に
      つくへし
  一 道具も年より人又若き人夫々の程可然候
  一 座敷へなほりて、主客ともに心をのとめて、
      ゆめ〳〵他念なき心持こそ、
      第一の肝要なれ、内心迄にて外面へ無用也
       こゝにしも何にかをふらん女郎花(おみなえし)
        人の物いひさかにくきよに
 
                       珠光
      古市播磨守殿
   〳〵=縦組用二倍 くの字点
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禅とは、かたち ではない。
こころのこと。
 
Juillet 1966 Teisho-ji/Saku

茶道筌蹄 二十四

「茶巾に茶付候時ハ、水指の蓋に載せはいり洗ひ、又持出る。茶杓落候得ハ、帛紗にてふく、茶筅こけ候時ハ、水コボシの上にてすゝぐ、幾度にても」
茶巾が一番清らかであるべきもの。