タイプショップg 第1回 特別企画 受付開始

手帳を見ると今年も残りわずか、12月にちょっと気の利いた催しをします。ぼくは文字を扱う作法ですが、紙を扱う作法も同じような感覚。基本中基本をフレッシュな製本家から、クリスマスの前に手に入れようではないですか、って感じです。
Special Lecture+Workshop Series 01
@TypeShop_g
都筑晶絵
スイスの製本学校の教育
2007年
12月8日/土曜日
18時−21時
スイス・アスコナの製本・修復の学校centro del bel libro asconaで学ぶ。
ここでは伝統的な製本から箱づくり、簡易製本まで、
少し見方を変えることでできる技術の可能性を追求してきました。
その一部をご紹介します。
製本について/スライド・レクチャー/作品紹介/ワークショップ=紙製CDケース/パーティー
受講料(資料/材料/パーティー代含)7,000円
TS_g/schoolのクーポン券優先
予約制/定員20名/定員になり次第、締め切らせていただきます。
お問い合わせ/申し込みはe-mailにて、hitsh@htypo.net

LIFE – fluid, invisible, inaudible …

>あ、明日までですね。
>すごい混み混みみたいです。
>
>なるべく早い時間に行った方が、、、
っということでしたので,
開館10時に入りました.ぼく以外は3人.一番奥左でひとり,大の字に寝て見ていました.いろいろな居方をたのしんでいたら,段々混んできて,出る頃には100人ぐらいいたと思います.きっと,フトンが敷いてあったら,みんな出て行かないでしょうね(^^)気持ちよさそうに,眠っている人もいました.
似たような音のパターンが出てくるまで!っと思っていたら,午後の1時ごろになってしまっていた.今日はお外も気持ちがよかった...
きもちいい光と音を浴びて.酸素バーのようなICCでした.
(実は,酸素バーって行ったことないのですが...)

Helvetica Film/東京デビュー

みなさんに情報を流してから4ヶ月。千駄ヶ谷の国立競技場でDesignTideという催しが開催されていまして、ようやく今、そこの売店の傍ッチョで流しています。これが字幕監修による、日本語版としての東京でのお披露目となりました。あの場所では落ち着いてみられない。
NYでもZurichでもすばらしいパーティーが行われたそうですが、東京ではたいへん残念な結果となりました。長い間、日本でもヘルベチカという書体に愛情を注いだデザイナーたちがたくさんいるのに、みんなで「誕生日おめでとう」ができませんでした。ぼくも現在の日本版のホームページにアイコンでlinkしていますが、それはHelveticaの謎を解く鍵があの映像に映っていたからです。19年前にお会いしたホフマン夫妻と今回のバーゼルでの再会、すばらしい感動がありました。85歳になられ、新たなヘルベチカの本の執筆中にもかかわらず、歓待してくださいました。
世界を制覇したHelvetica。なぜ、制覇したのか。現在、日本語で調べられる資料は朗文堂が発行している小冊子しかないと思います。世界を探しても数は多くないと思います。全てがなぜ、っていうところから発しています。ホフマンさんにお聞きしたらば、Max Miedingerのスケッチはいっさい残っていない。残っているのは映像で披露している彼の父Eduard Hoffmannとのやりとりの記録のみ(来年早々Lars Mullerから出版される予定)。この資料がなぜ今、出現したのかは、Haasがこの世から消えたことと大きな関係が。そのお話をお聞きしました。また19年降りに訪れたHaas工場の建物は、シュタイナー学校になって現存していますが、スイスの唯一の活字会社であったハースの精神はすべて消えてしまった。このことは少なくてもスイス・タイポグラフィに大きな関係があると考えられるのです。
滞在先、ワインガルト宅、彼が聞くのです「どうして、おまえが絶対に使わないヘルベチカのことでそんなに夢中になって調べているんだ。。。」って、「それは好敵手を知って、自分を知るのです」っと、ぼく(^^)
ぼくはワインガルトには「ヘルベチカをどうして。使わないのですか?」っとお聞きしました。
ぼくはホフマンさんにも「ヘルベチカはどうして。成功したのですか?」っとお聞きしました。
久しぶりにひとり、バーゼルの街中で慣れ親しんだアルファベットたちにまみれて佇んで、、、なかなか濃い帰郷でした!

スイス・バーゼル->仙台

約2週間ほどバーゼル、休む暇もなく今日は仙台で
「第8回デザイングランプリTOHOKU」の公開審査。。。
へとへとです。
ハぁ〜、学生部門の最優秀賞のポスター(かわいい秋田杉?)に癒されました。森はいいなぁ。
仙台でのおおきなこと:
●smtの活版印刷研究会の退会
●ハリウ コミュニケーションズ(株)のデザイン顧問の退任
本日決定いたしました。
心から、次の代に期待いたします。

Birkhauser, Basel

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今回の掘り出し物.年代は不詳なのですが,めずらしい書体見本帳を見つけた.ビルクホイザーの.
今はBostonが経営の拠点なのかな.建築の本で有名になっているようですが.
元はバーゼルの小さな印刷屋.自前のローマン体を持っていた.ちょっとへんてこりん,くせがある文字.
http://www.springer.com/east/home/birkhauser/about+us?SGWID=5-40298-6-111426-0
http://tenplusone.inax.co.jp/archives/2002/05/10193210.html

スイスの製本学校の教育

今日,TS_g/schoolにとって,とっても大きな打ち合わせがありました.
スイスのアスコナの製本学校で学ばれた都筑晶絵さんが作品を見せにきてくれたのです.もとはデザイナーの廣瀬豊さんのご紹介で...
とにかく,いいんですよぉ〜〜.
モダン(モデルネ?)のルリユールというか...もちろんその前に伝統的なことも学ばれた都筑さん.ぼくのところでのプレゼンテーションがたのしみ!!!
ということで,TS_g/Lecture+Workshopの第一回で彼女の製本をお披露目したいと思います.
12月8日(土)の予定.詳細は後日 www.htypo.net/school/ に載せます.申し込みはメールにて受け付けの予定.
http://postaldia.jugem.jp/
http://www.cbl-ascona.ch/

『青春は美し』

ここのとこ,ヘッセを読みふけっている.
岩波文庫の1920番,昭和16年初版四刷もちろん精興社.『青春は美し』には,
もう一篇「秋の徒歩旅行」という短編も入っている.「青春は美し」はヘッセが青春時代自然の中での恋を描いたもので,心に染み入る.

アルツハイマーのための

この夏は,とても暑かった.この5年大切にしてきたレモンの木を,ぼくの不注意から枯らしてしまった.
その直前に撮影した写真.とってもラフな写真だが,装丁は素直に仕上がった.
人が枯れていく...とても辛いが,まわりの人がきちんと聴き,見つめる...
とても大切なこと...そのような本.
http://www.seishinshobo.co.jp/60405a.html
cover
地球上の植物が急速に減っている.手を差し伸べることが,人を救うことにもなるのではないか.
緑=葉=言葉

Kimberly Elam

この人の著書が,最近書店で目につく.和訳も多い.
内容はきちんとしている本のようですが.このような本が,実際どのように参考にされているのか知りたい.
構成力,レイアウト力は必要なのですが,それ以前のことが,語られていないようです.そこがないと,困るのでは? とにかく,タイポグラフィはそれだけではないと思う.
バーゼルの匂いはする.しかし,内容は? 学生の作品例は豊富だが読むと浅い.AGSのサマースクールの体験者だろうか?
http://www.wpdfd.com/profiles/kimberlyelam/
http://www.studioresourceinc.com/index.htm
http://www.bnn.co.jp/books/title_index/design/typographic_systems_8.html
TypeShop_gのタイポグラフィ学校のカリキュラムも早急にまとめていかなくては...
http://htypo.net/school/の12.に少し写真を載せました.