昭和女子大学での特別講義

長岡造形大学を辞めて丸3年。今まで、いろいろな大学からオファーがありましたが、はじめてyesの返事をしました。とうとう、大学での授業を!
学生さんの専門分野は、環境デザインなのですが、ぼくなりの、これからのグラフィックデザインというものを語ります。
デザイン計画特講
平成23年1月11日火曜日10時40分−12時10分 オーロラホール
総力を結集しますので、前代未聞の授業内容となることでしょう。現在のデザインの正しい目標を正確にお話しします。次世代のために。わかりやすく。まだ、資料はつくり出していないのですが、今から、とてもワクワクします。受講者のみなさん、たのしみにしててください!!
でもまだまだ先、2011年1月の授業、何やら、もう、たのしみ!

ひたすら模写

桑沢一年生のレタリングの第一回目の授業がさきほど終了しました。ぼくにとっても初めての課題。すごく有意義だったと思います。
約3時間、50人の学生が無言でひたすら、たくさんの明朝体とローマン体を模写する。
忍耐力と集中力も必要ですね。。。みんな満足してくれてるといいのだけど。
こんなに静かな授業は、めったにない?

今日から、桑沢夜間のタイポグラフィ/レタリングのクラスがスタートする。
ぼくの授業は筆を扱う。久しぶりだ。このクラスはバーゼルのAndré Gürtlerの授業を手本にした。
書でもなく、絵画でもない、筆の授業。
川合玉堂が『日本画の描き方』で画筆の持方という項で
「…手首はかるく紙上にふれるぐらいにして肱を上げる。どうしてかといふに、肱をつけると運筆が自由にゆかず、線なども曲つたりなんどして活気のないものができるからである。それで気品のある生きいきとしたものを描かうとするためには、最初から肱をあげて描くことを稽古すべきである。…」
と述べている。生きた線を描く。「強き稽古、物数を尽くせよ」

直ぐなる目線

世の中で鍛え抜かれた教え子からの、ひさしぶりのメールは何よりうれしい。
成長できると、もっとうれしい。
ぼくも、そういう経験ができたら。
これから、これから。。。また、可能性がでてくるはず。ひとりひとり、教え子には教え子の未来がある!!!

教育とは=出会うということ

川手さんのパフォーマンスをみて。。。今までの、いろいろなことを、ほんといろいろなことをmixして、思った。
そして、次世代の教育を研究している方とお話をした。ぼくはいったい何をしてきたのだろう?
。。。山間での突然のちいさな生き物との出会いの喜びと興奮とときめきと。。。逆に毎日無数の人をみている都会での日常ではちいさな生き物との出会いのそれは全くない。なぜだろう。。。(すくなくてもぼくが子どもの頃の東京には生き物のこころがあった)
都会での関わりのない人々はその存在は無であって、単なる壁なのか、それも流行りの空、白なのか。

緑景万色

この5月の八ヶ岳山麓の「緑」は見事。すごくたくさんの違った緑色が集って、山が一年を通して一番立体的に見える。昨日までの雨がそれを際立たせていて、澄んだ空気まで、緑。早朝から野良にいると力が湧く。
==雨だったので
例によって、片付けをしていた。。。
長岡造形大学で教えていたカリキュラムを系統立てている。コンピュータもそのときのマックをそのままに。
SE30>>>Quadra700>>>Power Mac G4。。。並べて
すべての時代の作品はすべてのその時期のアプリで再現して、そのときのように。。。
これらをすべて、系統立てて新たな統括的な教育プログラムを作る。それを再現して教科書をつくるつもりです。いったい、いつになったら完成するだろうか。。。その前に完成させなくてはならないものもあるし。。。

99/100

100 QUOTES BY CHARLES EAMES
「予測ではなく、私の率直な希望を言おう。これからのデザインでは、デザイナーの顔が見えなくなるといい。」チャールズ・イームズ
。。。今晩の桑沢の特別講義から
。。。今晩は1時間も延長

エディトリアル・デザインの基本

今日は、羽原先生宅でkdsのエディ・クラスの特別授業について打ち合わせをしていた。なかなか「基本」でよい授業になる。
アメリカの雑誌「LIFE」を取り上げる。当たり前のようだが、ちょっと特殊な号。。。
そのほか、もちろんスイスやグリッドっぽい話。脱線しちゃっていろいろな話になって、Hans Finslerという写真家、最後はnaive art (^^)

最後のひとり

今日は穏やかな日でした。仕事を終えて
帰宅の時に携帯に電話が!長岡造形大学で臨時職員をしていた黒木禎史くんからでした。なんと、今年度いっぱいで職を終えるという挨拶でした。
ぼくはジ〜〜〜ンとしてしまいました。
大学に残してきた最後の学生、いや分身のような人です。ちょうど3年、よく勤め上げました。おつかれさまでした。
話しをしていたら、あたまが3年前に戻ってしまった。「先生、先生、、、」(っと最近言われないのですが)、彼の声を携帯ごしに聞いていたら。時空がずれて、そうか、ほんとうに終わったのだな。っと実感しました。
彼は9期生、卒業して、すぐこの職につき、ぼくの長岡最後の一年間、ものすごくきつかった日々を、いっしょにすごしてくれました。ほんとうにお世話になりました。感謝しています。無事就職もできて、おめでとう。
そして今週で、彼も長岡を去る。

Selected: 6 Works

今日から2/28, 3/1と渋谷の桑沢デザイン研究所で卒展を開催しています。夜間部グラフィックのエディトリアルは
5階のほんと小さなスペースですが、阿部先生とぼくとのクラスの作品が6点、展示されています。
はっきりいって、よい出来です。今までの中で一番、粒がそろっていて、個性もあるし、クオリティーが高い。とにかく課題の内容が濃い。
すばらしいです。是非お出かけください。
課題:小説(幽霊たち)
GHOSTS
安東賢治+伊藤みどり+小倉邦彦
課題:小説(幽霊たち)
幽霊採集図鑑
中庭佳子
課題:小説(23分間の奇跡)
23 minutes
岡野大樹
課題:小説(23分間の奇跡)
Teacher’s Manual
中瀬仁美
課題:(東京)の場
灰色の無垢
片桐真理子+島崎良子
課題:(東京)の場
透明なサーカス
行川雅代
付け加えますと、昼間部と違って、夜間部の学生数は圧倒的に多い。授業時間も週一で3時間だけ。それを克服するために、今年から変則的なグループワークを阿部先生と念入りに詰めた結果が、このような成功につながったと考えています。とにかく、前期半年間の授業後の阿部先生のフォローも完璧でした。