デザインにできることIII

Spiral Garden=「TIMBERIZE建築展 都市木造のフロンティア」>Spiral Market=「FEEL GREEN」moreTrees
Design HUB=世界を変えるデザイン展
AXIS Gallery=世界を変えるデザイン展
と、まわりました。
HUBの展示は、とてもがっかりしました。
NYのCooper Hewittでやったものに比べて、情けない。屋外で実際現地での生活をシミュレーションしていました。当然あの道具たちも使われていて、ピクトでの説明ではなかったのですね。あの展示では、ほとんどの人が正確には理解できない。オリジナルは、(3年前なのに)すごかった。今でも頭の中で蘇る。90%が館庭(これをやってて)で、10%が館内(いわゆるプロダクトの名品展)というコンセプトにも、ため息がでました。ほんとうに、すばらしかった!
http://other90.cooperhewitt.org/
しかしこの展示、中野豪雄氏のダイヤグラムの力作は、見に行く価値があります。
一方、こちらが第一会場でしょう。AXISのは、一回では消化できないほど、もりだくさん。佐野さんの情熱を感じます。ぜひ!
3年前、いやその前から彼女はこのテーマにご興味を持たれていて、NY展の資料についてはもちろん、展覧会そのものについて、お話し合いをよくしたものでした。
かえりに、moreTreesのスタッフたちと合流。とても重い一日でした。

典座 (てんぞう)

貞祥寺にフランス(パリ、マルセイユ、そしてスイス・ローザンヌ)から、座禅のツアーで20人ほど、やってきた。ぼくも、木金曜に参加したのですが、とても興味深いことが、数多くわかりました。
その中でも、すばらしいのが、tenzo、この使命をもった人、彼らにとって、とても重要。
土日は、鍬をひさしぶりに握った。山はまだ冬のねむり。

モダン・デザインの開拓者たち-1

「早川良雄と田中一光」というタイトルで羽原肅郎(デザイン評論家)がとても明解な文章を残しました。全く同感で感動してしまったので、一部を載せます。
「一九九六年、デザイナーの原研哉が『ポスターを盗んでください』という本を出版した。盗んでほしいポスターや盗みたくなるようなポスターとは、どのようなポスターだろうか。それはほしい人の要求の内容によっていろいろだろうが、筆者が思うには、昨今は、ポスターは一昔以前よりも、その数は増し、盗みやすくなった、と思うのだが……盗みたいポスターが無いのである。(略)」
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まっ、スイスも同様の現象でしょうけど、ストリート・ポスターはご存知の方も多いと思いますが、昔から絶対に盗むことができませんね。APGが貼る場所を統べて管理していますし、第一、糊でピタっと貼ってありますから、『ポスターを盗んでください』なんて言葉ありえません(笑)。
http://www.apg.ch/DesktopDefault.aspx/tabid-2/220_read-541/

Takeo proto-

内覧会。午後一番に、会場で久しぶりに(裃の)山口さんとお会いいたしました!おげんきそうで。なるほど、折形の「座布団」 in the canopy.
最後のコーナー、ちょっとびっくりしてしまったのですが、衛生用紙は印刷用紙ではありませんね。浅草の「おおいたち」をおもいだしてしまいました。
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興味深い展示品、「パミス」の初期のミニサンプル見本帳:タイトル名は時期的におそらくミキさんのカナモジ。1960年リリース、特種製紙。

raclette grill

カナダから、妹がT-fal Simply Smart(ラクレット・マシン)をもって帰ってきた。ぼくのは古いSIGGのなのですが、
20130216-sigg_raclettegrill.jpg
彼女のカナダ(フランス製?)のも、なかなかよい。カナダ産のラクレット(チーズ)はまろみがあって、ちょっと酸味もあるような感じがしました。おいしかった!

「池」

やっと、見に行くことができました。。。「自然と私との素直な対話」小野竹喬の78歳のときの作品。いつまでも見ていたい絵。
水面の揺らぎと14本の葦…かすかな、ざわめき。静寂の中にいろいろな水面とたくさんの葦が見え隠れしている。思っていたより実物は暗い色(もちろん印刷物とは全く違う)、しかし明るさを感じる絵。
ぼく個人的に、思うのは等伯の松林図に近い存在。同じように、あの空間は、ただならぬ密度をもっています。
ひとつ残念だったのは、ガラス。あの展示は最低です。正面からあの絵を見ることができません。額も相応しいものでないと思う。

ASHURA iPhone

http://www.ashura360.jp/
きっと、バチがあたると思う。
女の子が、けらけら笑って、
仏像を、指で、くるくる、まわして、、、
レンジャーのフィギュアじゃあるまいし、、、
これ。常識じゃ、ないでしょ。

2010 New Year’s Day

Perché leggere i classici
1. 古典とは, ふつう, 人がそれについて,「いま, 読み返しているのですが」とはいっても, 「いま, 読んでいるところです」とはあまりいわない本である.
2. 古典とは, 読んでそれが好きになった人にとって, ひとつの豊かさとなる本だ. しかし, これを, よりよい条件で初めて味わう幸運にまだめぐりあっていない人間にとっても, おなじくらい重要な資産だ.
3. 古典とは, 忘れられないものとしてはっきり記憶に残るときも, 記憶の壁のなかで, 無意識などという擬態をよそおって潜んでいるときも, これを読むものにとくべつな影響をおよぼす本をいう.
4. 古典とは, 最初に読んだときとおなじく, 読み返すごとにそれを読むことが発見である本である.
5. 古典とは, 初めて読むときも, ほんとうは読み返しているのだ.

11. 古典とは, 自分が無関心でいられない本であり, その本の論旨に, もしかすると賛成できないからこそ, 自分自身を定義するために有用な本でもある。

14. もっとも相容れない種類の時事問題がすべてを覆っているときでさえ, BGMのようにささやきつづけるのが, 古典だ.
Italo Calvino
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もはや、真のスイス・タイポグラフィは古典だ。

my best thanks

もっと思えば、書籍バージョンの担当編集者の
紫牟田伸子さん:
 ぼくがバーゼルにいたころに、連載のオファーを何度もしてくださって。今、同じ桑沢の教師を!すばらしい編集者でした。
長谷川直子さん:
 連載の時、ぼくは毎回、原稿締切り最後の入稿なんです。前の美術出版社のビルでぼくは居残り、「私が理解できなかったら、読者はわからないよぅ〜」っと、彼女の最終原稿のチェックが きびしくってね。OKが出て、入稿終わったときの喜びといったら。
田中為芳さん(当時美術出版社の取締役):
 単行本のときの担当をしていただきました。今でも、お便りだけはいつも。。。こころから、感謝しています。ぼくのような者の本を、当時、認めてくださって、やりたいほうだいさせていただいて。
ぼくの本は贅沢にも。。。お三方は、編集魂がうつくしかった。このアプリはこの方方に捧げます!このときの経験がなかったら、コツコツ原稿を詰めていくということのすばらしさを知らなかった。ほんとうに良い勉強になったのです。ぼくの中では伝説的編集者たちです。
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しかし、このように出版社や編集者の力をおかりしなくても、iPhoneかiPod touchプラットフォームで、いつでもどこでも本と同じ情報を個人が提供できるようになったのです。そして、まったく10年前では、考えもつかなかった、すばらしい環境です。どんな状況下でも、ぼくの本の読者はオリジナルを随時、最新版を手に入れることができるのです。それも、書籍以上の可能性を秘めた情報として!信じられない時代に突入したと思います。
これから、うちから、優れたアプリシリーズをたくさん発信していこうと思っています。出したい方は、遠慮なく!すぐれたものであれば、TypeShop_gから!と思っています。

ABC ブックフェス2009

ABCの篠原さんがパンフレット送ってくださいました。
ブックフェスとは「本当に良い本をあらためて見出していこう」そんな意味をこめて開催しているブックフェアです。本の著者、イベント出演者、青山ブックセンター・流水書房のスタッフが一緒になって「本当にいい」と思う本をお薦めいたします。「ねえねえ、この本、おもしろかったよ!」─誰かに教えてあげたい気持ちが、本と本、本と人、人と人をつないでくれる。
2009 年のテーマは「音」。
ひとつのキーワードから全方向に広がる本の世界を、存分にお楽しみください。
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ぼくの推薦、今年は『ゲーテ詩集』。秋の夜長にふさわしい古典。本を読む心が、夏とはちょっと違いますね。言葉の音をじっくりと味わうということ(ほんとはドイツ語なのだけど)、日本語訳のリズムも同時に感じる。いいものです。
ぼくのはなぜか昭和26年初版の。確か昔「文庫川村」で求めたもの、、、ボロボロ、、、新しいのABCで買うことにしよう。