赤空文庫

まず、先日、永原さんから見せていただいた「kindle」の組版のヒドイこと。びっくりしました。とりあえず、書体がふたつあるんですけど、スラブセリフぽい方がまだよくって、ローマン体の方は、言葉がでません。あのデフォルトの状態で、どういうひとがあの本?読むのでしょうか。。。
その話題より、青空文庫、、、「SkyBook」を薦めてもらってこのページ(→を一回クリックして)じゃ、ふつう無料のLiteも落とさないよね。ぼくは基本的に、この類いのもの全く期待していなかったのだけど、自分で買ったフォントで読めると、永原さんから教えていただきました。早速DiskAidってのマックにインストールして(もちろんイワタOを入れたんだけど)、デバイスに落としました。こりゃすごい。まいりました。
でも、ここまで手間をかけて、読者ひとりひとり、カスタマイズしたタッチ画面を作って、青空文庫を読むのだろうか。(極端に大きくしてUDとかには使えるのかも)
しかしそもそも、本の中身のページというのは、発信者の方がきちんとそこまで設計して、世に送り出し、責任を持って仕事をしているのではないだろうか?
ぼくは「牧野富太郎」も「小林多喜二」も「グリム」も、みんな同じ自分が決めた書体設定で読むのは、いやだね。いちいちそのたんび自分の好みに設定換えるのもアホだし。どんなに使いよくなっても、厳密な組版ができたとしても、、、そりゃ、赤空文庫だ!
しかし、おもしれぃおもちゃを、つくるもんだ。
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追記:
これ、フォントのプレゼンにつかえるかもね。
いろいろ和文フォント入れておいて、ポケットからiPhoneいきなり出して、知らないやつにフォント見せてやるのにいい!
「赤ずきんちゃん」がおすすめ!かな多いし。ばかでかくもなるし。。。
でも、あの設定値だよ、全くのタイポの素人だよね。
10-40
1-20
とか、どの状態でベタで、二分四分か計ったよ(笑)。
しかし、ケモノ柄はやめてほしい。関係ないだろ、文庫と。

aha! Gotcha

aha! Gotcha cover & back
今日届いた。こんなに状態がいいのか〜〜〜。数年前、どっかで見た時、背が焼けちゃってて。
これが本物の『aha! ゴッチャ』。ゴチャゴチャ…の地紋は石井ゴシックL,M,Bですね。記憶では写植屋さんすごかった、ミスが一カ所もなかった。
二巻で一冊に完成するというロゴのコンセプトで(当時ぼくがプレゼンしたのが、サイエンス編集の松尾さんにうけて、実現)。
一生懸命の23歳のぼうやはうれしかったっ!
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きのう、ふらっと、書店をのぞいたら、びっくりした。
http://www.nikkeibook.com/book_detail/16716/
へ〜〜〜。。。脳なし科学者。
今、古本屋のサイト見たら、ひとつだけあったので、おもわず買ってしまった!
・aha! ゴッチャ ゆかいなパラドックス 1.2 2冊
・新書版 初版・3刷 カバー
・1982年
・4,000円
・日経サイエンス社
とてもなつかしいブルーの本(Martin GardnerのSAオリジナルはレッドでこれが正しいロゴ)。コレ、ぼくが森先生のところで、はじめて任された装丁/ブックデザイン。かわいいなぁ。一番はじめてのものって、忘れられないですよね。なんと27年前か〜〜〜。すべてここからスタートした。
(日本版では逆)続編のInsightは。。。たしかイエローの本(そうそう、このオリジナルがブルーだったので先出したGotchaを)。
200910231234

信州産ウコン

秋晴!浅間山の色。。。なんと、沁みる
ウコンの収穫。信州産(うちの)はほんと小粒。しかし、効きそう!春ウコン、秋ウコン、紫ウコン、一気に収穫。味覚をとぎすます。それぞれ、ちがう(すごい味)。
葉はお風呂に!
それにしても
ぢかたび & わらきり(古農具)、このふたつは、野良仕事には、もう欠かせない!

竜安寺石庭の謎を追う

今朝、古い新聞を整理していたら、気になる記事があった。
方丈の石のひとつが「五台山文殊菩薩」図の一部に似ていて、その写しというのだ。
そもそも、極めた庭師が気に入った石の絵をみつけて、それらしい石を探してきて、似せておくのだろうか? 他の石もそのようにしているのだろうか?
禅とはそういうものなのだろうか?
現在のコピペじゃあるまいし。ぼくはそう思いたくない。
そういえば、羽原先生の妙心寺の本は完成したのかな?
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そういえば、龍が竜なんですよ、新聞は。

学校の虫

そういえば、ぼくは学校の虫だった。(さっき阿部先生と桑沢の授業ことを電話で話していて、あらためて気がつきました)
中学、高校生のとき=電車がストで動かなくて授業が休講でも、自転車や歩き(たぶん1時間以上?)で目白台の学校までいった。授業のない自由な学校、たのしかった。
大学生のとき=朝からキャンパスへ。午前中は研究室でアルバイト。午後は授業(波動工学とか、全く理解できなかった難解なへんな先生の授業が不思議と好きだった)。夜は暗室で実習や実験。そのあと、バイトや映画やレコーディングスタジオとかに遊びにいって、家にちょっと帰えって、また学校。
専門学校の先生も27ではじめて。。。
バーゼルの学校=毎日が夢中で、早朝から夜まで学校。クラスメイトがみんなで旅行しても、ぼくは学校。
長岡の大学の先生=現地に住んでいた時は、ほとんど大学にいましたね〜〜〜。ほとんどの時間が授業や学生プロジェクトのこと。アパートは寝に帰るだけ。当時週末はセキュリティーがかかっちゃうので、校舎内に入れなかった。。。学校の近くの田んぼ、なつかしい。
その虫は。。。

又一 阿波ばん茶

http://shimizu83.blog46.fc2.com/blog-category-8.html
http://www4.ocn.ne.jp/~kouchan/awabantya.html
日本の発酵茶。かおり(めずらしい酸味がある、乳酸菌?)、、、雨の午後。
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そして、本屋をきままにプラプラ。
この本みつけました。これはイイ!
『茶花・山草 545種(ポケット版)』いつも持っていたい。
長野の山は、いまごろ茶花でいっぱいだろうなぁ。

蛍光灯の下

そういえば、きのう、川手さんと話していて。
同じ時期に、彼はドルナッハ。ぼくはバーゼルにいて。。。
蛍光灯の下で生活していなかった。。。という話になり。
当然、子供たちは、輝く蛍光灯の下では落ち着かない。。。
顔もよくみえない夕闇の中で、会話するのがなつかしい。

気谷誠さんの謎

今日、午後、目黒美術館区民ギャラリーで「愛書家の肖像」というトークショーが行なわれた。
製本家の大家さんからご案内をいただき、東京製本倶楽部展ということもあり、都筑先生と伺った。
山田俊幸さんのお話から1986年に指月社から刊行された『メリヨンの小さな橋』という本のこと、当時のことが思い出された。
そのときに、気谷さんとお会いしている。
ぼくはまだフリーになりたてで、大家さんから活版の本文組の基本デザインを教えていただきながら、仕事をした記憶が蘇った。少部数でほとんどの人が知らないけど、質の高い、上品なフランスの香をもった版面のページで、銅版画が挿し込まれている。そして大家さんの完璧なシンプルなルリユール。発刊の案内のカードもなつかしかった。ぼくの初期の仕事だ。
昨年9月に肝臓癌で亡くなられ、もうお会いすることができないが、何かあの時にお会いして、お話したことが今でもぼくの中に残って、何かがあるのだと思う。今日はお話を聞けて、少し謎がとけたような感じする。
季刊「銀花」夏 第百五十八号 黄金の国を求めて-追悼書物の人・気谷誠
おそらく詳しく気谷さんのことが載ることでしょう。最期にお聴きになっていたSP盤のショパンの「別れの曲」ふらんす語の唄つき、、、重かった。
http://bibliotheca-g.jugem.jp/
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それにしても、大家さんの実演「はなぎれ編み」は感動した。
それと福永武彦『芸術の慰め』『象牙集』の話しが出た時、ちょっと鳥肌が立った。