JAGDA東北会員の展覧会とデザイングランプリTOHOKUの表彰式のため仙台に行ってきました。
ところで、メディアテークのキュレータの清水有さんとsmtの活版の今後のあり方について語り合った。現在、地下にあるぼくのadanaを7階に上げる計画がある(まだあくまでも計画)。この機会にドラスチックに変える企画を作っていくことをお約束した。巷では、活版を取り巻く環境が急速に変化している。そのことを踏まえて、メディアテークらしい活版をみせていこうと思っている。
ぼくの晃文堂ユニバース6,12,24ポイントの鉛活字をかかえて帰ってきた。白金のクラスで使うため。重たかったぁ。
もしかすると、「文字展@smt 2 」が実現するかもしれない。ワクワクするなぁ。仙台は大きな満月だった。
J. Muller-Brockmannの本に誤り?
J. Muller-Brockmann
Mein Leben:
Spielerischer Ernst und
ernsthaftes Spiel
Verlag Lars Muller
の37ページ7行目に
Zwar wurde die Berthold-Akzidenz-Grotesk bereits 1896 vom Schriftkunstler Hofmann in der Berthold Schriftgiesserei Berlin entworfen; beachtet und angewandt wurde sie aber erst in den zwanziger Jahren.
とある.ずいぶん昔のことになるが,上記の文章が不可解だという話が出た.
2003年,羽原先生からの質問(元は多摩美の故丸山先生の疑問)で,ワインガルトに聞いたところ,1958年にBertholdでAG extraをデザインされたLangeさんを紹介してくださいました.その場で直にお電話をしてこの内容を説明したところ,「誤りでしょう」ということでした.また,それ以前のものはTheinhardtという古い活字会社の文字をもとにしていたということでした.
今回ふっとわかったのが,ひょっとすると,ここに出てくるHofmann(ffなのですが)とはHaasの?ではないでしょうか?つまり,Helveticaとまちがえて,,,書籍の情報はときどきこのような混乱があります.過信は禁物ですね...そうだ,ぼくの本も直したいところが.
http://www.myfonts.com/person/lange/gunter/gerhard/
http://eyemagazine.com/feature.php?id=143&fid=613
http://www.monotypefonts.com/Foundry/ foundries/pdf/STYLEPROBE.pdf
杉浦康平 CD「アジアのかたち アジアのこころ」1+2
昨晩,羽原先生のお宅でこのCDをじっくりとお聞きした.内容はNHKラジオ深夜便で10月23日と24日に放送されたもの.よくまとまっていた.ぼくは中学生ぐらいのころから,いつも書店がたのしみで,それは杉浦さんのデザインされたものが気になっていたのですが(デザイナーの名前は相当後になって知ることになるのですが…),全く理解できないで眺めるだけだった.
デザインの仕事をはじめて,すこしずつ理解できてきたつもりだが,まだまだ(ぼくには森羅万象すぎて).強烈な印象は1984年にサイエンスの論文「多面体を折りたたむ」のデザイン担当がぼくになって.当時,森デザイン研究室のデザイナーだったのだけど毎週一回,杉浦事務所に通ったときのことです.杉浦さんの背後にマンダラが掛けてあり,それが光輪のようだった.ことでしょうか...
さて,放送の中では,「森の呼吸/ホタル」「自然の借りもの」「ウルム体験」という項がすごく気になってて,特にウルムでのvielleichtの話はぼくの実体験と同じで,共感できました.
more trees 初のミーティング
■「みなと森と水会議2007」
港区では、11月29日(木)、30日(金)の2日間、“みんなと森づくりはじめよう”をテーマに「みなと森と水会議2007」を開催します。
イベントでは、地球のかけがえのない財産である森のために今、私たちに何ができるのか、森の現実と未来の可能性を見極め、答えを探っていきます。
日時: 11月30日(金)
10:00〜12:00 「坂本龍一のmore trees ミーティング」
13:00〜16:00 「世界の森林再生へのチャレンジ」
場所: 赤坂区民センター 港区赤坂4-18-13
このイベントの申込みは、事前申込制です(定員300名/申込順)参加をご希望の方は「みなとコール」TEL:03-5472-3710まで。*定員になり次第、受付を終了いたします。予めご了承ください。また、詳しい内容は港区ポータルサイトまで:
http://tinyurl.com/22hven
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more trees 設立のとき:
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070601/11705
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なお、「有限責任中間法人 more trees(モア・トゥリーズ)」のロゴ・デザインは、ぼくが手がけました。
Artists’ Power のメッセージ・ビデオの収録
「プルサーマルを考える柏崎刈羽市民ネットワーク」の方から、apの署名サイト宛にメールがあり、以下のような依頼がありました。
11月24日に「おやすみなさい柏崎刈羽原発、柏崎刈羽から東京のみなさんへ」という集会を行うことになりました。それにあたって、坂本さんをはじめとするapのみなさんからビデオ・メッセージを頂くことはできないか、というものです。
先程,大貫妙子さんとgroopiesのキョウカさんといっしょにビデオの収録が終わりました.ビデオの収録にはご参加いただけなかったメンバーからも,当日はテキストなどでのメッセージでご参加されます.ぼくのメッセージの内容は極ふつうのことですが,なつかしい柏崎みなさんへのお見舞いとこれからのことをお話ししました.うまく編集してくださると思います.いつものことですが,ビデオカメラの前はほんとはずかしいです.
どうぞご来場下さい.
http://www.kisnet.or.jp/net/mainpage.htm
Zugにて
今回のバーゼル滞在最終日に,スイスのアルプス近くのお宅+工房を訪ねた.山の生活の中でスイスらしいクリエイターの手作業によるデザインのありかた.自然の中でいきいきとモノを作っていた.
そもそも,ぼくのバーゼルの先輩の
Susan Knapp
http://karografik.ch/
の友達の
Patrick Lindon=プロダクト・デザイナー
http://patrick-lindon.com/
の母親の
Risli Lindon=テキスタイル・デザイナー
http://www.beige.ch/
SusanとPatrickはTS_gのオープニングにかけつけてくれたふたり.とにかく,これからのぼくの生き方につよく影響を与えてくれた.
KARO/snapshots
いつの間にか,こんなページが...
http://karografik.ch/seiten-de/fr-37.htm
http://karografik.ch/seiten-de/fr-40.htm
結果は歴然.苦労しました.
タイプショップg 第1回 特別企画 受付開始
手帳を見ると今年も残りわずか、12月にちょっと気の利いた催しをします。ぼくは文字を扱う作法ですが、紙を扱う作法も同じような感覚。基本中基本をフレッシュな製本家から、クリスマスの前に手に入れようではないですか、って感じです。
Special Lecture+Workshop Series 01
@TypeShop_g
都筑晶絵
スイスの製本学校の教育
2007年
12月8日/土曜日
18時−21時
スイス・アスコナの製本・修復の学校centro del bel libro asconaで学ぶ。
ここでは伝統的な製本から箱づくり、簡易製本まで、
少し見方を変えることでできる技術の可能性を追求してきました。
その一部をご紹介します。
製本について/スライド・レクチャー/作品紹介/ワークショップ=紙製CDケース/パーティー
受講料(資料/材料/パーティー代含)7,000円
TS_g/schoolのクーポン券優先
予約制/定員20名/定員になり次第、締め切らせていただきます。
お問い合わせ/申し込みはe-mailにて、hitsh@htypo.net
LIFE – fluid, invisible, inaudible …
>あ、明日までですね。
>すごい混み混みみたいです。
>
>なるべく早い時間に行った方が、、、
っということでしたので,
開館10時に入りました.ぼく以外は3人.一番奥左でひとり,大の字に寝て見ていました.いろいろな居方をたのしんでいたら,段々混んできて,出る頃には100人ぐらいいたと思います.きっと,フトンが敷いてあったら,みんな出て行かないでしょうね(^^)気持ちよさそうに,眠っている人もいました.
似たような音のパターンが出てくるまで!っと思っていたら,午後の1時ごろになってしまっていた.今日はお外も気持ちがよかった...
きもちいい光と音を浴びて.酸素バーのようなICCでした.
(実は,酸素バーって行ったことないのですが...)
Helvetica Film/東京デビュー
みなさんに情報を流してから4ヶ月。千駄ヶ谷の国立競技場でDesignTideという催しが開催されていまして、ようやく今、そこの売店の傍ッチョで流しています。これが字幕監修による、日本語版としての東京でのお披露目となりました。あの場所では落ち着いてみられない。
NYでもZurichでもすばらしいパーティーが行われたそうですが、東京ではたいへん残念な結果となりました。長い間、日本でもヘルベチカという書体に愛情を注いだデザイナーたちがたくさんいるのに、みんなで「誕生日おめでとう」ができませんでした。ぼくも現在の日本版のホームページにアイコンでlinkしていますが、それはHelveticaの謎を解く鍵があの映像に映っていたからです。19年前にお会いしたホフマン夫妻と今回のバーゼルでの再会、すばらしい感動がありました。85歳になられ、新たなヘルベチカの本の執筆中にもかかわらず、歓待してくださいました。
世界を制覇したHelvetica。なぜ、制覇したのか。現在、日本語で調べられる資料は朗文堂が発行している小冊子しかないと思います。世界を探しても数は多くないと思います。全てがなぜ、っていうところから発しています。ホフマンさんにお聞きしたらば、Max Miedingerのスケッチはいっさい残っていない。残っているのは映像で披露している彼の父Eduard Hoffmannとのやりとりの記録のみ(来年早々Lars Mullerから出版される予定)。この資料がなぜ今、出現したのかは、Haasがこの世から消えたことと大きな関係が。そのお話をお聞きしました。また19年降りに訪れたHaas工場の建物は、シュタイナー学校になって現存していますが、スイスの唯一の活字会社であったハースの精神はすべて消えてしまった。このことは少なくてもスイス・タイポグラフィに大きな関係があると考えられるのです。
滞在先、ワインガルト宅、彼が聞くのです「どうして、おまえが絶対に使わないヘルベチカのことでそんなに夢中になって調べているんだ。。。」って、「それは好敵手を知って、自分を知るのです」っと、ぼく(^^)
ぼくはワインガルトには「ヘルベチカをどうして。使わないのですか?」っとお聞きしました。
ぼくはホフマンさんにも「ヘルベチカはどうして。成功したのですか?」っとお聞きしました。
久しぶりにひとり、バーゼルの街中で慣れ親しんだアルファベットたちにまみれて佇んで、、、なかなか濃い帰郷でした!