今こそ「謙虚は美徳」
『削ぎ落とすこと. 倫理. 教育.』制作過程展
昨晩、宇野がバーゼルに無事到着しました。活版留学です。奇遇、イスタンブール(ワインガルトとの二人旅からちょうど15年か、、、)経由で。そしてぼくが帰国してちょうど30年となります。感無量。彼女のここまでの準備を目の当たりにして、頭が下がります。
さて留守中、約半年間の/Studioでの催しはぼくがやります。
常設展はPODのベースとなるフォーマットと構成をいかにまとめたかがテーマ。編集者や校閲が不在の本の作成、なかなかの醍醐味でした。最終的にはこの本はたった三人で作ったので、その種明かしも。台割など展示しています。

“12” T-shirts
…T-shirtsのフロントには心臓の横あたりにひっそりとRSロゴを裏プリント。…
https://commmonsmart.com/pages/ryuichi_sakamoto_12_tshirts
昨晩、偶然目に飛び込んできました、、、
RS logo、懐かしい仕事。遠い昔、震災の長岡から帰ってきて、一睡もしないで毎晩のようにNYの坂本さんとメールでやり取りしたことを思い出します。

今頃、レビューを発見
★★★★★ 本を読んで「文字を読んでいるのを忘れた」驚きの体験
2023年11月13日(なんと2ヶ月以上前)に。セロリの脇腹さん、どうもありがとうございました!!!「ビデオレビュー」機能つきで。
本を読んで「文字を読んでいるのを忘れた」驚きの体験は人生で初めてでした。
その体験をしたのがこちらの本。ボタニスト。
中身は専門家ではないので詳しく触れないのですが、文字と文章の配置が内容を引き立てていて美しいのです。
1ページ2ページと読み進めるうち。
いつの間にか、文字がすーっと後ろに引いて透明に溶けてゆき
著者の書く世界、植物に溢れる、鮮やかで詩的な光景だけが浮かび上がってくるのです。
この感覚は一体?!と、初めての読書感に衝撃的なほどクラクラしました。
文字と余白のノイズが極限までないと、こうも物語が引っ掛かりなくサラサラと読み手に流れ込んでくるのかと…。
没入とは、こういう感覚をいうのかもしれません。
文字があると読んでしまうような活字愛好者の方、ぜひめくってみてください。
旧田中角栄邸
思い出す。
当時は、都バス(学バス)が、ポンジョ行きとドッキョウ行きが目白駅前(カワムラ前)から出ていたので、通学で、角栄んち前は毎日通った。それに、よくマラソンの練習で、折り返しポイントに使われていた。
中学生の時、事件は起きた。硬式テニス部のボールボーイをしていた頃、隣の目白台グランドのコートで練習してて、角栄の庭にボールが!壁をよじ登って侵入。とってきた。電気が通った非常線が引かれていたのに成功。その後、米山に話したら同じようにして侵入、見事、警備員にとっ捕まった。
思い出す。
真紀子さんに長岡造形大学コンピュータ室Bをご案内した時。突然千秋が原にいらっしゃって、当時の事務局長がいきなり、「小泉先生のMacのコンピュータ室にご案内して、説明をしてください」と。驚いた。照明の仕掛けなど、細かく解説したことが懐かしい。
昨日、「線香をあげていた」のか。目白御殿消失、ひとつの城が焼け落ちたような感じがする。中国の宝がかなり燃えてしまったのではないだろうか、、、
初釜会記
掛物 惺斎敬翁宗左執筆「茶カフキノ記(1913)」(急遽変更)
濃茶 辰昔 詰:一保堂茶舗
薄茶 一碧 詰:吉田銘茶園(普段使い)
主菓子 寶ぶくろ 拾両・宝珠・小槌 鶴屋吉信
菓子は縁起の良い頂き物。他道具は2021年から変わらず。
うちは嶋台、振振、紙釜敷は、今後も使うことはない。
AERA 2003号
決して「議論」にならない
孔子の「述べて作らず」は「私は先賢の教えをそのまま伝えているだけで、私の教えのうちにオリジナルなものは何もない」という潔い断定である。先賢の知の「伝道」に徹するところに真の「創造」がある。
やっと気づき出しているのか。
それにしても、表紙、酷すぎる。羽生結弦みたいのばかりが続く。世の中には老若男女いるはずだが。
JDP
東京ミッドタウン・デザインハブ内にあるインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターの毎月不定期で開室しているリエゾンセンター・ライブラリー。
広義の「デザイン」に関する新刊書籍を約3ヶ月毎にピックアップし展示しています。昨年10月から12月に出版された本27冊に『削ぎ落とすこと. 倫理. 教育.』が!「デザイン新刊本紹介コーナー」にぜひ!!
2024年1月の開室:
6(土) / 7(日) / 8(月祝) / 15(月) / 16(火) / 23(火) / 28(日)
開室時間 : 13-19時
https://www.jidp.or.jp/ja/2023/12/26/shinkanbon14
茶カフキノ記 残月亭ニ於(癸丑1913)
執筆は惺斎。即中斎執筆の茶カブキのお軸から約50年前の。再び家元書付「表具好ミ」のが手に入った。しかし、また予想と大きく異なった。やはり三人が当てているが、これもおそらく皆中者の正客*に、お渡ししたのでしょう。不審菴の(高木貞正宛)領収書はそのままに。家元利休忌の茶カブキの客数は10名と聞いたことがありますが、12名とは、当時どのように実施されたのでしょうか。それにどなたが亭主だったのか。まったく想像ができません(そこが楽しいのですが)。それも大正2年ですから、明治39年の火災から、7年後の3月27日、惺斎50歳。即中斎(覚二郎)12歳。
荒圃* 全
又三郎 一
与三郎
久弥 全
雲子 一
さた子 全
小泉
芳子 一
薫子 一
天満
琴江 一
冷月 一
この頃から、内々にどころか年中行事のように、し始めだしたのだろうか。茶道の近代化に向けているようでもある。当時は1910年再建の目新しい現在の残月亭でということになる。年始から興味深いお軸を掛けて濃茶をねることに集中する。
new year 2024
一月一日、能登半島地震。被災された方々にお見舞い申し上げます。
昨年の作品はこれ。『ボタニスト』の特装本のために、また校正刷りにて。今回は『削ぎ落とすこと. 倫理. 教育.』で忙しかったので宇野に組版印刷を頼んだ。ディレクター満了し、兼ねてから希望であったバーゼル活版留学。
竹尾の「クリエイター100人からの年賀状」展 vol.19のために作った三枚限定(見本帖本店、淀屋橋、福岡)の年賀状。巷の年賀状は激減。来年はなんと1通110円。どうなっていくのであろうか。さて、もちろん、各々違う。それは実物の展示を、どうぞお越しください。

表1はラテン語/ドイツ語/英語3カ国語で。用紙はフランスのリシャール・ド・バ社の「手漉き花紙」を使用。竹尾の店頭ではその昔、この紙など輸入紙を数多く販売していた。この紙もその一つ。先日OBの河合さんとお話ししていて、最近はこのような紙は一切扱っていない。どうしたのだろうかと、木戸さんが草葉の陰で泣いているっと。
今年も、プライベートのご挨拶をしたためた年賀状は数枚だけお世話になった方々へ、全て書き初めで一枚一枚筆を。昨年は「千里同風」。今年は「初祖達磨大師」(うまく書けなかったけど)。
今年も相変わらず介護、出版社と茶の湯の研鑽だけの毎日ですが、ご期待ください。